• 異世界ファンタジー

07-37M 11月9日1700

ガーベラ会戦11月9日、午後五時頃の状況


カンナギ・キョウスケ中隊によるケイマン軍総司令部強襲が成功した時点の状況。
クロスハウゼン旅団は第一歩兵連隊が、第五線陣地の攻防の末撤退。
第一大隊は半数が戦死、ほぼ壊滅状態に陥る。
しかし、ケイマン軍を第六線陣地に突撃させる事に成功。

ケイマン軍中央部は第六線陣地での帝国軍の反撃により致命的な損害を被る。
第一親衛大隊、第一歩兵師団、第二歩兵師団の重装歩兵大隊、計三個の重装歩兵大隊はほぼ全滅。
歩兵部隊に続いて突撃した騎兵部隊は、親衛騎兵大隊と第一騎兵旅団の第一騎兵大隊がほぼ壊滅。
ケイマン軍騎兵部隊は、歩兵部隊の突撃の後、一定時間の後に突撃を開始することになっていた。
歩兵部隊は、突撃がうまく行かない場合は無理せず中央を開けて、騎兵部隊の道を作ることになっていたわけである。
現実には、歩兵部隊は大混乱で、後方への伝達がうまく行かず、騎兵部隊は手筈通りに突撃して、そのまま堀底に突っ込む形となった。

後続の通常歩兵大隊はなんとか堀に堕ちることは免れたが、一方的な射撃で半壊する。
アハティサーリ大隊も同様で、騎兵突撃に巻き込まれて多数が戦死している。
また、アハティサーリ枢機卿戦死の段階で、アハティサーリ大隊は、組織として崩壊、潰走状態に陥る。

ケイマン第一軍団の左側面ではベーグム第一歩兵連隊を主力とする帝国反撃部隊が突撃を開始している。

ケイマン第二軍団は、前回の攻勢で第三歩兵師団が大きな損害を受けたこともあり、慎重に攻撃している。
このため、進撃もほぼない。
ただ、このため、第四歩兵師団は帝国軍反撃部隊に早期に対応できた。

ケイマン軍第三軍団は攻勢を成功させ、軽微な損害で帝国軍第三線陣地を制圧。
第四線陣地に向けて攻勢を続けている。
第三軍団には、まだ、中央部の戦況が伝わっていない。

ケイマン第三軍団に対応する帝国軍ミッドストン旅団は、この地域には予備がないこともあり、無理せず退却して時間を稼いでいる。
ヘロン城内から、ヘロン旅団の一個連隊が出撃を開始している。

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