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07-15M01 ヘロン市とその周辺

07-15M01 ヘロン市とその周辺


ヘロン市とヘロン市周辺地形図を示す。
1ヘクスは約200メートルである。

図では、ヘロン市と第十一軍の起点となった村以外にも、多数の村落、および畑が存在している。
これらはヘロン川西岸に多く存在しているが、戦いに関与しないため省略されている。
ヘロン高原にもいくつかの村落が存在していたが、数は少なく、また、現在は住民は全くいない。

ヘロン市は断層と河川により形成された舌状台地上に建設されている。
ヘロン市近辺ではヘロン川両岸の高低差は二〇メートル以上に達している。
ヘロン市西岸施設は、この高度差を埋める施設で内部はらせん状の移動路が大半を占める。
現代の自走式立体駐車場と構造は似ている。
ただし馬車で登れるように勾配はかなり緩やかである。
ヘロン市東西の交通は、普段は木造の橋で行われているが現在は破壊されている。
ケイマン軍は、ヘロン市西岸は何時でも占領可能だが、あえて占領していない。
これは、この施設を無傷で手に入れるためである。

ヘロン市の施設と住民の大半は東岸にある。
元は五千人前後の都市であり、水の補給は二〇メートル下のヘロン川からのくみ上げに頼っている。
市内人口が十倍となった現在、食料以上に水の手配に苦慮している。



ヘロン川の渡河点は近隣、上流、下流、それぞれ一〇キロ以上、橋梁の建設は禁止されている。
これは、近隣のヘロン渡河点をヘロン市にするためである。
ただし、地域住民は船舶による交通を行っている。
ケイマン軍は西側から進軍し、ヘロン上流二〇キロ地点の橋でヘロン川を渡河している。
現在は多数の船を調達したため、両岸の移動は比較的容易である。
この情報は、帝国軍は掴んでいない。

ヘロン市はヘロン高原で最も標高が高い場所に建設されている。
防御拠点としては優秀だが、要塞規模はさして大きくない。

ヘロン高原北部は南部に比べて標高が低く、つまり河川の水面からの高低差も少ない。
このため、ケイマン軍は高原北部に主力を置いている。
ケイマン軍は、メハン川、ヘロン川の両方から水を得ているが、メハン川が主体で、このため軍司令部もメハン川の渡河点近くに設置されている。
ヘロン高原北西部には、ケイマン軍に追随してきた商人が、物資集積所兼臨時商店兼娯楽施設を建設している。
風紀の問題で、ケイマン軍本軍から距離を取って設置された。


この地点でのヘロン川は川幅約一〇〇メートルで、水深は五メートル以上になる。
支流のメハン川は川幅五〇メートル程度で、水深は二メートル程度とされる。
メハン川旧街道渡河点の浅瀬では一メートル程度の水深と推測されている。

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