04-11M01 クロスハウゼン大隊到着直後
ヘクス間距離、一つのヘクスの中心から隣のヘクスの中心までの距離は、三〇〇メートルです。
第三章MAP S-01では、Hex 1821、1921、1922の頂点辺りになります。
ちなみにMAP S-01では白龍川(ホワイトドラゴン リバー)は記載されていません。
このマップの北から北東方向にゴルダナ河があり、南側にドラゴン河があります。
マップ内の地形はほぼ『平地』です。
原野というか、未開地であり、まともな道路は有りません。
舗装された道路は全くなく、ある程度踏み固められた道がある程度です。
軍隊の移動に大きな影響は与えないため、MAPに道は記載されていません。
高度差を表すために地形が色分けされていますが、別に階段状になっているわけではなく、実際にはなだらかな、あるいはやや急な斜面となります。
地勢、植生は、白龍川旧川床の南北で大きく異なります。
北側はほぼ無人地帯であり、村や畑はほぼありません。
森林資源にも乏しいです。
多くの樹木が切り倒されて、以後管理されていません。
南側は龍神教徒が在住し、村と畑、果樹園があり、森も少なくありません。
ここの地域の最大の特徴は『白龍川の旧川床』です。
古い白龍川が何度も氾濫し、川床の上昇が続き、それに対処するために旧帝国時代に堤防がかさ上げされ、結果として巨大な蛇のような高地帯が完成しました。
万里の長城のような地形です。
頂上部の幅は五〇から一〇〇メートル程、底辺はその二~三倍程度になります。
周囲との標高差ですが、上流側では小さく、下流側では大きくなります。
Hex3017周辺では二五~三〇メートルにもなります。
一方、Hex0720辺りではほとんど差はありません。
Hex1119辺りで一〇メートル程度の標高差です。
Hex0720には今回の紛争の焦点となっている白龍川の分岐点があります。
以前より、この地点は龍神教により管理されています。
白龍川は、元はこの分岐点から旧川床上を流れていましたが、現在はここから南に向かう流れが本流となっています。
分岐点から北側には、俗に北白龍川と呼ばれる水路が流れ、レトコウ市に向かいます。
しかしながら、現在は水が堰き止められているため流れは有りません。
Hex1314から1914の地域は湿地帯となっています。
白龍川の旧川床は、大きな地形障害であるため、過去において自然災害で、あるいは人為的に破壊され、南北の交通路となっています。
このマップ上には三か所(Hex 3017、3919、4725)の分断点があります。
Hex3017が最も大きく崩れており、幅は四〇〇メートル以上あります。
Hex3919は幅二五〇メートル程、Hex4725は一五〇メートル程です。
現時点で確認されている龍神教部隊は合計で十個大隊、一万人程度です。
そのうち五個大隊が白龍川分岐点の北側に構築されて陣地線に配置されています。
残りの五個大隊は旧川床上に配置されています。
特に、Hex3017とHex3919の分断点の両脇は建造物も建てられ、小規模の砦になっています。
Hex4725は監視員数名程度です。