ハヤタは戦う。光の国から遠く離れて。 あの往年の超人気シリーズが元ネタですが、「二次創作」ではないです、たぶん。 KAC20241参加作です。お題は『○○には三分以内にやらなけ…

ハヤタははるか彼方の星から地球へやって来た。 その事実は公式には伏せられているしハヤタも地球人の皮をかぶって地域社会にみごとに溶けこんでいるから周囲の者のほとんどはそうと知らず彼…

この箱には絶対に触れてはならない。 同居をはじめるにあたり、ハヤタはアキコ隊員になんども念を押した。 ・・・・・・ KAC20243参加作です。お題は「箱」。 KAC20241・…

指の爪の付け根あたりにできたささくれがじめじめ痛むことってないだろうか。 KAC20244参加作です。お題は「ささくれ」 KAC2024連作シリーズ。たぶん単独でも楽しめます。…

二十五階の窓の外では風に吹かれて花粉が舞っている。 外ではわがもの顔の風も花粉も窓の内っかわの平穏を乱すことは許されず、アキコ隊員はネイルのケアに余念がない。 KAC20245…

部屋の中央に置かれた箱は、ハヤタとM78星雲とをつなぐ装置だ。 約５０センチ四方の黒っぽい箱は、用途も機能も一見しただけでは想像できないだけに異様な印象を見た者すべてにのこさずに…

しのつく雨で春の隅田川が遠くかすんでいる。 箱の色は移りにけりないたづらに―― うす紅の唇がかすかに動いて、気づかない間に口ずさんでいた。 むろんアキコ隊員は容色のおとろえを気に…

M78星雲の連邦議会の一室で、ハヤタは憤慨していた。 百万光年の距離の旅路を疾走し、とちゅう赤色彗星のやつらが行く手を阻まんとするのもねじ伏せ、わずか二十三時間で母星にたどり着い…