百万光年の彼方にて　６

部屋の中央に置かれた箱は、ハヤタとM78星雲とをつなぐ装置だ。
約５０センチ四方の黒っぽい箱は、用途も機能も一見しただけでは想像できないだけに異様な印象を見た者すべてにのこさずにはいないのだが、目下のところはマンションの一室でだれの目に触れることもなくおとなしくしている。

KAC20246参加作です。お題は「トリあえず」。
KAC2024シリーズ連作っぽくなっていますが、前のを読んでいなくても大丈夫です、たぶん。