パートもしていない専業主婦なのだから時間が無いわけではないのだけど、隙間時間に執筆することができない。
平日、子どもが学校へ行った後にうわーっと家事を終わらせてパソコンに向かうんだけれど、まず書き途中の物語に気分を寄せないと言葉も展開も浮かばない。
前回書いた部分を読み返して変なところを直して(永遠に見つかる)、内容に沿うクラシックのBGMなんかをかけて気分を作り、没頭する。
そこから三、四時間集中力が持てばとてもいい。
何かを食べ始めたら終わりで、執筆欲は食欲に勝てないから、その日は終了になる。
子どもが寝てから夜に書こうなんてのも無理で、朝と夜じゃテンションが違うからなのか、うまいことまとまった試しがない。
下手くその癖にうるせえなと自分でも思う。
その上私は自分が趣味で小説を書いてることを誰にも言っていないので、日中の私が暇だと思っている身内が週に二、三日は突撃してくる。
二、三日。
母が来て、ほぼ自然の成り行きに任せている庭の手入れをしてくれ、お礼にお茶を出しながら、お昼まで父や親類やご近所さんなんかの話を聞く。
昼を過ぎたら母は父の昼食を作りに帰っていくけれど、私も腹が減るので、もうその日は終了となる。
別の日には夜勤入り、または明けの姉が来て、リビングの窓から姉の車が見えた瞬間パソコンをシャットダウンする。
その日の私の自由時間は終了となり、自動モードでコーヒーのお湯を沸かし、茶菓子を用意してやり、推しのアイドルの話やら職場の話やら家族の話を時間いっぱい聞くことになる。
さらに別の日には夜勤明けの姪っ子が来て、彼氏の話だの職場の愚痴だの腹が減っただの眠たいだの言われて、もちろんその日も私の自由時間は無くなる。
ごく稀に二人、または三人がバッティングする時もあって、その日の私の(以下略)
ママ友なんかは断ればいいけど、母姉姪の三人はアポ無しで突撃して来るからもうなす術が無い。
迷惑ではない。
母のおかげで庭では今年も綺麗にバラが咲いているし、姉はコナン体質で話題に事欠かないうえ、話も面白い。
姪っ子は社会人になってまだ三年目で、仕事を頑張っているので労いたい気持ちは大いにある。
時間はあるはずだ。
男子バレー面白いけど。
新作最後まで書けますように。