みなさんはどんな作風の作品が好みでしょうか?
わたしは基本的に明るい話が好きです。自分の性格自体、あんまり明るくないんですけど、明るい話の方が自分にとってリアルなんですよね。
でも底抜けに明るいだけじゃなくて、その人が抱える悲しみや弱さが鏡の反射のようにちらりと光ると、もうずきゅんです。うわ、やだ、なんて愛しい…! みたいな感じです。
基本的にはそういうのを書きたいなって思ってます。
『かもめ食堂』で有名な荻上直子監督が『彼らが本気で編むときは』を公開していた時のインタビューで、自分の映画を見て“ほっこりしました!”っていう意見が多かったが、実はハラハラドキドキさせたくて、今度こそほっこりさせてなるものか!と映画を作ったと書いてありました。
その当時はわたし自身何かを書いていた訳ではないから、ほっこりという作風の監督だし、ほっこりって誉め言葉じゃない?って思っていました。
でも今実際に自分が素人ながらも書くようになって思ったのが、
「わかる! ほっこりさせたくねええええ!」
ということでした。自分も書いたものはほっこりすると形容されることが多くて、それは本当にありがたいお言葉で(お言葉を頂戴できる時点で本当に感謝です)、でも自分はもっとあなたの価値観とかグラグラさせてみたいと思っているエゴに気が付きました。あなたの眼の奥が割れる瞬間を見てみたいのだ。
求められてもないし、書けないかもしれないけれど、ハラハラグラグラする作品を書けたら、たぶんものすごく自分の多幸感が爆上がりする気がする。
皆さんはどんな作品を書きたいですか? やはりこういうサディスティックな気持ちになるのでしょうか?
こちら最新作の短編(6000字)です。よろしければぜひ!
https://kakuyomu.jp/works/16817139557591003320