• 異世界ファンタジー

白狼《フェンリル》

北欧神話における巨大な白狼《フェンリル》は、アースドラゴンのヨルムンガンドとともに、アース・ヴァン神族と巨人《トロル》族とのハーフであるロキの息子達として描かれている。トリックスターなロキが、巨人族を煽って、地ならし《ラグナロック》を発動させた際、息子達は、神の軍勢に大打撃を与えた。中でもフェンリルは、主神オーディンをも仕留めるほどの活躍をした。

余談ながら、ヨルムンガンドは超巨大な竜である。ロキが宴席を開いたときの余興で、賓客の一人に、「その猫を抱き上げることが出来るか?」とからかうように言ったので、力自慢の賓客が抱き上げようとしたところ、なんとしても持ち上げることが出来なかった。それもそのはずで、猫の正体はヨルムンガンドだった。――その逸話から本作の神獣・ヨルムンガンドは灰色猫という設定にした。――中世における灰色は、錬金術において万能触媒である鉛を意味し、最も神聖な色とされていた。


イラスト:アマミ

3件のコメント

  • 下東様・堀内様:いいねをありがとうございます。
  • みゆき様:いいねをありがとうございます。
  • 鈴木様・大木様:いいねをありがとうございます。
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