創元推理文庫の『ラブクラフト全集』第6巻には、短編『白い帆船』『ウルダールの猫』『蕃神』『セレファイス』『ランドルフ・カーターの陳述』『名状しがたいもの』『銀の鍵』『銀の鍵の門を超えて』そして、長編『未知なるカダスを夢に求めて』で完結する。――これら一連の物語はランドルフ・カーターという裕福な学者に関連している。
現世-異世界〝幻夢境《ドリームランド》〟の転移能力者を〝夢見人〟といい、カーターの他に、カーターの叔父クリストファー セレファイスの老王クラネスなどがいる。――〝幻夢境〟の世界観を利用した後進作家の作品を加えると、どのくらいいるのか見当もつかない。
『失われたカダス』を元ネタとした本作では〝夢見人〟全員を女性化〝夢見姫〟とし、カーター=千石片帆、クリストファー叔父=千石瞳(片帆の母)、セレファイスの老王クラネス=クラリス女王とした。
幻夢境地図:挿絵