本作初稿は全49話14万字あり、第2稿で36話10万字に調整。年末のカクヨムweb小説賞に間に合うように、金曜日更新とさせて戴きました。ですが昨今、ドラゴンノベルズ小説コンテストが4月15日から開催されるのを知り、そちらに投稿しようと考えを改めました。そのため、初稿の公開は本日の第Ⅱ章までとし、4月14日に削除。4月15日から、第2稿を毎日連続更新したいと考えております。ここまで読んで戴いた方にはご不便をおかけいたしますともに、御厚情をとても感謝しております。
第2稿企画書
題名:『王国志』
キャッチコピー:褐色の英雄シグルズと魔法使い灰色猫ヨルムンガンドの冒険譚
カテゴリ:北欧風ヒロイックファンタジー
梗概:
前半の物語:ヴァナン大公国の廷臣・褐色の英雄シグルズと、食客である相棒の魔法使いの灰色猫ヨルムンガンドは、富国強兵策の一環として、ムスペル大公国の戦象、ベルヘイム大公国の名馬、ドベルグ大公国・ニーザ大公国の製鉄技術を求めて東奔西走の冒険を行っていた。
後半の物語:このころ中津洲三公国を実質的に傘下にしていたのは、隻眼大公ヴァーリ治下にある北の覇者ヨナークである。対する南の大国ヴァナンは、かつて覇者であったが、先代モディ大公の時代にヨナークに敗れ、中津洲を奪われてしまった。現当主のユンリイ大公は、大公国の実権を握る宰相ミミールと執政ホグニの兄弟を警戒し、暗愚を装っていたのだがある事件を契機に親政を開始し、名君として活躍するようになる。
やがて勲功によりシグルズがノアトゥン辺境伯となると、そこに名将ブラジ・スキルド元帥率いるヨナーク軍が侵攻してくる。この戦いこそが、第三次中津洲戦争の幕開けだった。
世界観:
ユグドラ大陸と南海の大きな島・ムスペルからなっており、有名無実と化したアスガルド王国と先進地域・中津洲の三公国、周辺地域にある八つの大公国で構成されている。
アスガルド王国王室は亜神の末裔だが、サピエンス族との混血が進み実質はサピエンス族化してしまった。とはいえ稀に、英雄シグルズのような先祖返りをする子孫が現れる。
八つの大公国は、サピエンス族のヴァナン、ヨナーク、ベルヘイム、ムスペル、ドワーフ族のドヴェルグ、ニーザ、エルフ族のエルヘイムで構成される。
中津洲の三公国はいずれもサピエンス族の国で、レオノイズ、ニグヴィ、イエータで、そのうちレオノイズ公家は前王朝王室の流れをくんでいる。
なお大きな島ムスペルには、アスガルドに臣従していないエルフ族の国・上ムスペル王国や、そこから袂を分かった新フェンサ王国がある。新フェンサ王国の由来は、サピエンス系のレオノイズ王朝、亜神系のアスガルド王朝以前のエルフ系王朝・フェンサ帝国に由来する。フェンサ帝国時代の遺跡は、ムスペル島を中心にユグドラ大陸の各地に点在している。
登場人物:
――半永久生命体の亜神・巨人族・小妖精――
〈亜神〉:褐色の英雄シグルズ:主人公、黒衣の貴紳ロキ:黒幕
〈巨人族〉:魔法使いの灰色猫ヨルムンガンド:述者、白狼フェンリル:ロキの食客
〈小妖精〉:錬金術師ブリュンヒルド:ヒロイン
――定命が百年のサピエンス族――
〈アスガルド王国〉:バルドル王子
〈ヴァナン大公国〉:ユンリイ大公、王姉グルベーグ大公、大常卿ウル・ヴァン、宰相ミミル、執政ホグニ、侍従長エーギル、平侍従長ドルズ、騎士団長レリル
〈ムスペル大公国:南海の島〉:フレイヤ女大公、女弓手レイベル
〈ヨナーク大公国〉:隻眼大公ヴァーリ、ブラジ・スキルド元帥、ホーコン軍師
〈レオノイズ公国〉:宰相エイリミ
――定命が三百年のエルフ族――
〈エルヘイム大公国〉:ヒョルディス女大公、ノルン姫
〈上ムスペル王国〉:女神官グズルン
――定命が三百年のドワーフ族――
盾戦士ドバリン
王国志:第2稿の章立て(1話3千字前後・全10万字)
Ⅰ 南海航路: 01 大陸から来た男/02 白き戦象グルトブ/03 城邑スルト/04 エルフの呪詛/05 誓約/06 新フェンサ王国の女王/07 狂戦士近衛兵/08 黒衣の貴紳/09 逢瀬/10 船/11 帰還
Ⅱ 沿岸航路: 12 菩提樹の離宮/13 海賊島/14 ドヴェルグ大公国/15 ニーザ大公国/16 毒竜ファフニール/17 定期市
Ⅲ 森の道: 18 ノアトゥン辺境伯領/19 覇王覚醒/20 遭遇戦/21 行軍/22 深淵の森の野営地/23 新たなる王朝
Ⅳ 覇者の道: 24 宰相の謀反/25 城邑ヴェストリ/26 ヨナーク戦役/27 城邑ウトガルダ
Ⅴ 王者の道: 28 イエータ事変/29 魔性の女/30 中津洲への侵攻/31 決戦前夜の宴/32 布陣/33 会戦/34 掃討/35 敗者の処遇/36 後日談