【※物語全編のネタバレを含みます】
こんな所まで読んでいただき、ありがとうございます。作者のGiGi(ジジ)と申します。
……いやあ、終わりました、書き切りました、導いてあげられました!
皆が命を燃やした最終決戦、いかがでしたでしょうか。
迎える結末を知っている作者でさえ、精神を極限まですり減らした最後の戦い。ここを読んでいる皆さまにとって、とてもつらい展開だったかもしれません。
そして最後のどんでん返し……物語としては誠司とライラだけが残されたまま終わって、
『ライラはリナの想いを胸に、今日も空を飛び続けるのでした——』
といった終わり方のほうが、作品としては美しかったのかもしれません。
ただね、この物語の執筆を開始するにあたり、遠い昔に読んだ、とある作品の『あとがき』のことが頭をよぎりました。
それは、結城恭介氏が執筆された、小説版『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』という作品です。そのあとがきの中で、氏はこう語っていました。一部引用させていただきます。
『——冷徹な目で見れば、あの両親の会話は、蛇足に過ぎないでしょう。もし、OVA〝ポケット──〟でそれをやっていたとしたら、一流の悲劇が、瞬く間に三流のハッピーエンドに堕ちることは、目にみえています。 しかしぼくは、小説〝ポケット──〟は、それでいいのではないか、そう思ったのです。』
あの結末に救われた身として、その言葉は私の胸にずっと残っていました。『一流の悲劇より、三流のハッピーエンドを』。なら、私も書いてやろうじゃないですか。物語を三流にしてもいい、『究極のハッピーエンド』ってやつを。
中にはご都合主義と解釈された方もいるかもしれません。しらけてしまった人もいるかと思われます。
ただ、私が本作にて表現したかった『究極のハッピーエンド』。読まれた方のなかに『よかったあ!』と喜んで受け入れてくれる方がいるのであれば、それは作者としてとても嬉しいことでございます。だってみんな救われて欲しいじゃん!
とはいえ、ただなんとなく生き返ってめでたしめでたしでは、ご都合主義感は拭えません。そのために登場したのが本作のMVPでもあるグリムです。
この結末を書くために、作者が物語に課した制約は二つ。
一つは、終章の時点で、一つの物語として完成させること。
例えば、バッドエンド・ビターエンドで終えた作品の二次創作で、登場人物が救われるifストーリーを扱った作品があります。『#どうしてこうならなかった』ってやつですね。
それを作者本人が行い、正史にしてしまおうと。作者自身が、自らが構築した世界のシステムの『穴』を突いた感じですね。そのために、一度物語を終わらせる必要がありました。おかげで水面下(作者の脳内)では、グリムvs作者という奇妙な構図が繰り広げられることに……笑。
そしてもう一つが、最終章とエピローグのために、物語全体を踏まえて『グリムならやりかねない』、そう思っていただけるように彼女のキャラクターアークを完成させることでした。
それはできたでしょうか。できてたらいいな。
さて、この家族の物語は、これにて完結となります。
とはいえ、まだまだ彼女たちの中では広がり続けるこの世界。エピローグでも言及されていた通り、彼女たちは魔術学院、そして問題の『ちえり』氏の元を訪れ、一波乱も二波乱も起こすのでしょう。なんかレザリアもついてきてるし・笑。
何かしらの形で後日談も書きたいですね。物語内には意図的に仕込んで、あえて回収しなかった伏線もいくつかありますし。
でも『土下座エルフ』の続きも書きたいし、『ちえり』主人公の話も書きたいし、まったくの新作も書きたいし……本作を書ききったことで、作者が燃え尽きていなければ。
まあ、ともあれ、積んでいるゲーム、アニメ、漫画をのんびりと消化するところから始めましょうか。執筆を開始してから二年と九ヶ月、結構溜めちゃってるんですよね、これが。
よし、まずは『ボーボボ』全巻を再読して、メンタルケアをしていこうと思います。
さて、最後になりましたが、お礼の方を。
私が今まで出会ってきた、数多くの作品、
私が今まで出会ってきた、数多くの人々、
本作に登場した、全ての『私』たち、
そして何より、ここまで作品を読んでくださった全ての『私』たちに、
深く、深く感謝を述べさせていただきます。本当に、本当にありがとうございました。
それではまたどこかでお会いいたしましょう! ではでは。
2025年 12月 31日 GiGi