・所与の飲食店に行く
・店員に「どさんこワイド見ました!」と笑顔で言う(どさんこワイドというのは北海道でやってる情報バラエティである)
という振る舞いについて考えていた。いや違うのよ、あの、人間には内心の自由があるので、仮にそれが法に反していても、考えるだけなら自由。でしょ?
そんで、しかも、別に違法ではないし。なんなら条件を整えれば、嘘でもない。ですよね? どさんこワイドを見てから行けばいいのよ。そしたらどさんこワイドを見たこと自体は事実なんだから、その報告をして何が悪いというのか?
(一般に、現代的価値観においては、店員と客の間柄には、特に初対面に近い場合は業務的な会話のみ行い、世間話をしないものという暗黙の了解に違反するので、暗黙の了解に違反することを『悪』とまでは言わないが、暗黙の了解に違反している以上不適応な行動であり、唐突に不適応な行動をする存在は社会構成上不利益であるから、その不利益さを『悪』という言葉に還元することは可能なのでは?)
でまあ、いちかばちか言ったとする。思考実験として。そうすると、まあ8割、いや9割9分方「ハァ?」と言われるだろうが、しかしまあそんなもんで、例えば金を余分に取られるとか一撃で出禁になるとかそんなことはなかろう。ないはずである。常習犯としてブラックリストに載るようになったら一撃で出禁はあるかもしんないが、とにかくじゃあ1回目に限定しようじゃあないか。1回目においてはそんな不利益はないと思う。つまりマイナスはないわけ。最低値は「0」。で、万一(さっき9割9分って言ったんだから1 %はあるのでは?)(あるわけねえだろ、札幌に何軒飲食店があると思ってるんだ)マジでどさんこワイドで特集されてて、それを言うとなんかが貰えたり安く食えたりするサービスが励行されていた場合、これは得である。この場合はプラスに働くわけで、つまり常に「どさんこワイド見ました!!」と宣言するのは、期待値では明らかにプラス。
でもやらないじゃあないですか。なんでやらないんですか? 我々は?
この後華麗な論理展開によってこの疑問を完全に解き明かし、抱腹絶倒のオチを述べるつもりであったが、急に眠くなってきたのでこの話はここで終わる。というのは嘘(どこからどこまでが嘘かは明言すまい)なんか最初の問いを思いついたのでそれを言いたかっただけです。