刑事訴訟法 第213条
現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。
犯人が現行犯人、準現行犯人であること(212条)
30万円以下の罰金、拘留、科料にあたる罪の場合(刑法では、過失傷害罪・侮辱罪)は、犯人の住居、氏名が明らかでなく、又は犯人が逃亡するおそれがある場合(217条)。
この辺をうまくアレして、「ドライブレコーダーによる通報」で科料を請求できるようにするわけですよ。そいで、カネを払う先はもちろん国ですが、通報者には逮捕協力金として、交通違反きっぷで徴収した額の1/3が入ってくる的な。実はドライブレコーダー業界が仕掛けた法律改正なんですけど(この背景には、ツイッターとかでやらせの事故動画などを投稿して何回かバズったりはしたんだけど、売り上げに繋がらなかったので強硬手段に出たなどの出来事がある)、まあ成立してしまったシステムはシステムなので、システムによって社会は変わっていく。
休みの日とか、平日深夜に小遣い稼ぎで「個人的ねずみとり」みたいなことをするやつが出てくるとか。実際に事故が起こったのに、まずドラレコで記録しようとしてしまって、救助がちょっと遅れるとか(その後、「逃走する犯人を確保することの意義と人命救助優先の意義」で論争が起こる)。そういうちょっとした事件が起こりながらも、社会の中になじんでいって、ドラレコ自体も改良を重ねられて、たとえば前を走っている車のスピードを自動で表示して、制限速度を越えている場合自動的に通報するシステムが出来るとか。あとはそうですね、ドラレコで記録されないような妨害電波を発する機械が出来るとか、「お前の交通違反の現場はドラレコで抑えた、通報されたくなければきっぷの科料を俺に直接納付してくれればいい」的な電話、に応じたのに更に通報もされて、科料が増えた上に点数も下がりましたってYahoo! 知恵袋とかに書いて、通報者GJみたいになるとか。ところがこの通報者、そういう日々を繰り返しているうちに、「目撃してはいけない交通違反」を目撃してしまうわけですよ。なんかアリバイ工作の途中のやつとか。で、「まだ誰にも言ってないんだな?」「当たり前でさあ」グサー! みたいな。
最後のはうまくやればちびまるフォイ先生のオチみたいになるなあ、とは思いました。以上、簡単ではございますが、お祝いの言葉に代えさせていただきます。