最近コンソメってすげーなーと思っています。
ちょっとあれこれあって、自炊があまりできないんですけど、できるときはなるべく野菜を砕いて食っています。でまあ、大体どんな野菜でも、コンソメ(と塩)で煮ればそれなり家庭料理としては形になる。ものすごいまとめ力があるわけです。
で、なんか究極のメニューが完成しますみたいになって、その激励のために飛沢君(山岡さんと海原雄山共通の弟子みたいな人)が必死でコンソメ作る話があるなあって思ったんですよ。
結局コンソメうまくつくれなくて、野菜のポタージュ作りましたって話で、なんかいまひとつ話の芯が不明なんですけど、これを見ると、「牛すね肉をタコ糸で縛って煮て、にんじん、ポロネギ、玉ねぎ、にんにく、セロリ、タイム、月桂樹の葉を入れて4・5時間煮た後(ここまでが「ブイヨン」)、牛の赤味を刻んで、ポロネギ、にんじん、パセリ、絵シャロット、トマトを刻んでなべに入れた後、卵の白身を加えて練って、ブイヨンを入れてかき混ぜながら1時間半煮て、濾してできあがり」って書いてるんですよ。うひー。手間かかりすぎでしょう。そりゃあまあ、顆粒コンソメとは言えうまくなるわなあ、って思うんですけども、実は美味しんぼには過去にコンソメをDisる話もあるんです。しかしこれはこれで結構好きだという話です。
どんな話かというと、わりと初期で、「西洋のものならなんでもありがたがるってのは、評論家の先生はこっけいだねえ!!」的な山岡さんの時期で、評論家の先生が言うわけですよ。「コンソメは激うま、それに比べると日本の吸い物なんてクソ雑魚」みたいなことを。それに対して山岡さんは、「日本の吸い物だってちゃんと出汁をとって作ったらうまい! ……でも今は昆布とかないから作れないけど。あーあここに昆布さえあればなー! お前らの度肝を抜いてやるんだけど、今たまたま無いからなー! ぐーぜん! たまったま! 無いから! 鰹節も昆布も乾物だから『明日またここに来てくださいよ』式でも行けるような気もするけど、それは誰も気がつかないし指摘しないから、俺も気づかないから!」みたいなことを言うわけです。みたいなことは言ってないけど、主旨としては大きく外れてないと思います。
そうするとそこに颯爽と超能力者が現れて、「いいっすよ、その鰹節と昆布があるところにワープしてあげます、時期も最高の時期にワープします、時空間ワープ全然OK」みたいなこと言って、マジでワープして、うまい吸い物を食うという話です。いい話だと思いません?
いやさすがに嘘ですよ。こんな話はありません。エイプリルフールですからね。
【追記】というのは嘘でした。エイプリルフール〜〜!
有名ですからご存知ですかね。美味しんぼ6巻、「日本のコンソメ」の話です。面白いっていうか意味不明なので、ぜひご一読いただければ幸いです。このあとなんか暴走族に送ってもらって魚届ける話とかあったと思いますけど、この人に頼れば良かったですよね?