• エッセイ・ノンフィクション
  • 現代ドラマ

はてなブックマークを眺める日曜日

 理由があって、魔窟・伏魔殿・『深淵』と呼ばれるはてなブックマークというもの周りを真剣に眺めていた。それで思ったことが二つあって、一つは、「ブックマークを社会に公開する」という体裁はやっぱこえーなということ。つまり、「レビュー」「他人へのお勧め」を公開しようというスタイルであれば、ある程度お互いの関係性や、視線注意効果みたいなものが働いて、人間のなまの感情のところに人間性・社会性のようなものをある程度被らせてそれを書くけれども、「え、これは論評とか主張とかではなくて、単に俺のブックマークですけど? それを皆さんが参考にするならどうぞご勝手に? でも俺が俺のメモ帳に何書いても自由ですよね??」みたいなスタイルにされると人間性・社会性のようなものはどんどん剥がれ落ちていって、しかし「公開している」という負い目・欲目があるからブックマークそのものを注目されたい的な感情も出てきて、だから内容がどんどん過激にヒートアップしていく。なるほどこれが『深淵』か。俺は嘆息した訳である。

 というのは半ば冗談だし、はてなブックマークのユーザ諸氏を怖がっているというわけでは全くないのだが、まあこれが俺がはてなブックマークというものそのものを恐れている理由、の一つということなのである。

 つまり何が言いたいかというと、カクヨムはとりあえず「レビュー」というシステムで、「他人に勧めたいと思う内容を書きましょう」ということになっていて。だからギリギリ平和的なものが成立していて、まあ、それ以外の批評の類はお互いの見えるところでちゃんと同意に基づいてやればもちろん悪いことではないと思うが、これが各自の「備忘録」という扱いだったらもっとひどいことがじゃんじゃか書かれていたかもしれないなあということである。それが良いか悪いか(作者と読者双方にとって)は分からないけど単純に俺としてはもしそうだったとしたら怖い世界だったなと思う。

 二つ目はややポジティブな側面で、というのははてなブックマークはブックマークをつける人間がタグを設定できるので、この機能は結構便利なんじゃあないのかな~と思ったりもするのである。

 というのは、自分でタグを振るというのは今一つ良く分からないところがあって、またタグ検索機能も今のところあまり使っていないので、やっぱ自分でつけるというのはあまり有効に機能しないんではないかなと思っている。いやそんなことねえよ、こうやって使えば便利だよという方は使い方を教えていただけると嬉しいけど俺は今は別にタグのことをなんとも思っていない。嫌い以前の無関心なのだ。

 ただはてなブックマークでつけるタグは他人の評価というか、その人にとってポイントになったところで、まあ「あとで読む」みたいなゴミみたいなタグもあるけど、たとえばおんなじ「笑える」でも、「会話がテンポよくて笑える」のと「ダジャレ連発で笑える」は違うわけで、俺は圧倒的に後者が好きなので、そうすると「ダジャレ」「笑える」タグが重複している作品を探していけば面白い作品が見つかるみたいなことになりゃあしないかなと思ったりもしたということである。

 まあそもそも今は死にタグが検索がひっかかるからなあ。そこが修正されてからですかね。こういう話は。
 宇宙人(鳥)タグとか面白そうじゃんと思ったんだけど、「宇宙人(鳥)」タグの小説は今のところないのでお前が書けと言われ、えー、となったりする状況ではね。この話はちょっと未来の話すぎましたね。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する