ん? なにやらたくさん通知が来ている
よく見ると近況ノート公開ばかり。何があったのかとちゃんと見てみると、カクヨムコン11の中間選考の発表があったんですね。
これまでの経験則から、まあ私には縁は無いんだろうななんて思いながら、念のため検索をかけてみたんです。
短編が一つ引っかかってました。
「見えなくなった」
https://kakuyomu.jp/works/822139843652391015
せっかくですので、今さらですけど、これについて種明かしというか、解説をしようかなって思います。
ぱっと見、すらすらと読んでいくと、変な病気にかかって誰からも認識されなくなった小学生の女の子の話かなって感じると思うんです。
でも、それならジャンルは現代ファンタジーに指定するんです。でもこれ、現代ドラマなんです。
この話は公式のお題に沿って書いたものでした。そのお題は「温める」。その反対は冷める。
そこから連想して、主題を「見える(見えない)」としました。
実はこの話には四種類の「見える(見えない)」が出てきます。
「見えなくなった」父と弟
「見えないらしい」クラスメイトと担任
「見たくない」母からのメール
「見える」母
それぞれ意味が違っていて、それを主人公は全て「見えない(見える)」と表現しています。
これを正確に書くと以下になるかと思います。
「いなくなった」父と弟
「見えない事にされている」クラスメイトと担任
「見たくない」母からのメール
「認識してくれる」母
これを踏まえて、ざっとあらすじを書いていくと以下の感じになります。
両親が離婚し、弟を連れて父が家を出て行ってしまいました。母子家庭になり、経済的に厳しくなった主人公の母は、給食費を滞納しがちになってしまいます。
それを担任は無視をするという形で主人公にぶつけてきました。そうなればクラスメイトも当然追従します。一緒に登校してくれた友だちも離れてしまいました。
主人公を養うために母は必至に働いているので、主人公が学校に行く前に家を出て、帰りが遅くなる事も多い。
母は冷蔵庫にご飯があるから温めて食べてとメールを送ってきたのですけど、一日誰からも相手にされないという寂しさに耐えられず、メールを無視して母の帰りを待ったんです。
この非常に重たい現実を、認識障害という現代ファンタジーの殻を被せて書いたのがこのお話となります。
クラスメイトと担任の行動で「ん?」と思われたかもしれませんね。それでも認識障害だとそんな感じなのかもって変に納得されてしまわれたかもしれません。
それはそれで良いと私は思っています。そう読めるように書いたつもりですから。
書き手の設定なんて、となりのトトロで実はさつきとメイは死んでるっていう考察みたいなものかもしれませんしね。
また気が向いたらこういうお話を考えてみようと思います。
最後になりましたが、「見えなくなった」に評価をいただき誠にありがとうございました。