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本編ではムスタングが登場していますが、高性能の原動力となったのがこのマーリンエンジンです。
厳密には、ムスタングはアメリカ国内のパッカード社が内製したエンジンを使っていますが、
この写真は名前が刻まれているを見てもわかるようにロールス・ロイスオリジナルです。
左端の下方に向けて空気を取り入れ口が見えます。そこから上方に空気が流れて右側に曲がります。
円弧状にボルトが二重に並んでいますが、この中に有名な2段過給器があるはずです。
過給器で圧縮された空気は一度エンジンの一番上に上がります。
断熱圧縮で高温になった空気をここの小型のラジエターで冷却します。
空気の冷却法はなんと水冷なのです。エンジン本体だけでなく、温まった空気を水で冷やしていたのですね。
このエンジンは、成田の航空科学博物館で展示されています。