「電子の帝国」第18章では北アフリカの戦いが始まりました。
物語の中にあまりなじみのない地名、あるいは聞いたことがあってもどこにあるのかわからない地名が出てくると思います。
私自身も、地図を見ながらでないと史実の戦いは、どのようだったのか、なかなか理解が進みませんでした。
この地図を見ると、北アフリカの戦いは全て海岸沿いの地域の奪い合いであって、沿岸から南下したサハラ砂漠は戦いの対象になっていないことがよくわかります。
しかも太平洋の戦いと違って、連合国の領域と枢軸国の支配下がかなり接近していると思います。零戦が、ラバウルからガダルカナルまで1,000km余りを毎日往復したことと比較すると、1日に何度も攻撃を行ったというのがうなずけます。
スエズもそれほど遠くないので、ロンメル軍団がスエズを支配下におさめれば、戦いの行方は大きく変わってしまったでしょう。