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第6世代の家庭用ゲーム機は良い

 堅実な作りの第二次大戦FPSが多い。ナム戦もそこそこ。自分は原点のWW2のヨーロッパ戦線にobsessedなんですが、魂はナム戦にある不思議がある。
 第二次大戦のヨーロッパ戦線はいいよ。とにかくナチスが悪で、キリスト教徒の白人同士の戦いだ。これにいわゆる正義であるアメリカ側の人種問題とか同性愛者の問題を加えることはいくらでも出来るだろうが、ナチスの民族浄化(ユダヤ人に対してのみ、ホロコーストと呼ぶらしい)のが悪いっていう事で、Call of Dutyの最新作だと何故か連合軍側のが人種性別などが豊かなポリティカル・コレクトネスの様相を成している。これは修正主義じゃないのかな。そら、フランスのレジスタンスなどに女性は居たでしょうよ。でも黒人と白人が一緒になって戦うのは(バルジ戦の戦車部隊などはあっただろうが)基本的には朝鮮戦争からであって、女性の戦闘員は共産国ならではだったし、そこを混ぜこぜにしてしまうのは歴史に不誠実な気もする。自分が言えた義理じゃないが。
 これが太平洋戦線になると明らかに人種間戦争になるのであって、オーストラロイドも混じったりして、時代が下ってベトナム戦争になると白と黒とが一緒になって黄色を殺すムーブになる。アジア人というのは欧米における白と黒との歴史の中では、異物であって、ともするとイスラム教徒もアジア人だから、オリエンタリズムに括られるところがあるようにも思う。クルド人やアラブ人というのも人種的には白人なんだが、ヨーロッパのほうじゃクルドに対する神秘的な見方というのもあるらしい。サラディンもクルドだったしね。
 最近やってるのはMen of Valorというナム戦のFPSで、主人公が黒人の青年なんだよね。これはMedal of Honorシリーズの2015というデベロッパが作ったやつで、当時は不評だったらしいが、自分には結構面白い。よく出来ている。期待値が高かったのかな。短機関銃の種類が少ないのと散弾銃が無いのが不満だが、そんなところだ。ベーシックなシューターです。旧箱はBrothers in ArmsもVietcong:Purple Hazeなども一応読み込んでくれる。ときどき不安定になるが。そういやMoVではベトナム側に女の敵キャラが結構出てきて、肌の色だけでなく、そういった性役割、性別の境界すらもどんどん曖昧になったのがあったんじゃないかと妄想する。『大日本帝国』という映画でも敵を殺したあとに近付いたらまだ息があって「隊長! こいつ、おなごです!」みたいなシーンがあった気がするな。『沖縄決戦』だとひめゆり部隊が機関銃を撃ちながら死んでいた。

 いずれにしろ、いわゆる『正義の戦争』が人種ごとに分けられた部隊によって遂行されており、逆にアメリカ人に不評なナム戦は人種が一緒になって戦った(黒人、白人、南ベトナム人)というのが面白い。徴兵されたのは有色人種が多かったそうだが…

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