おはようございます☆銀鏡です。
本日も、私が感銘を受けた作品をFAとともに紹介させていただきます。
久里 琳さまの『罪の女の歌を歌おう、コカ畑の木陰で、カリブの波間で』!
『罪の女の歌を歌おう、コカ畑の木陰で、カリブの波間で』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896752499カクヨムでも珍しい、海外を舞台にしたヒューマンドラマ☆
しかも南米(舞台設定によるとコロンビアをイメージされているようです)のカルテルと抗争の裏社会をバックに、娼婦や少年少女たちのドラマをリアルに描かれています。
まず、こういう書くに当たって非常に難しい題材を選ばれているのがスゴい!
かなり緻密に調べられたのだと思います。
そして、物語の中心となるのがマカレーナ(イラスト右)という名前の娼婦。男たちは、彼女の歓心を買うため、挙って大金を注ぎ込むくらいの、街でも有名な絶世の美女です。
そんな彼女は、麻薬カルテルのギャングのボスのフアン(イラスト左)の愛人でもあります。いかにもアングラな世界に身を置くマカレーナですが、真の心は、恵まれない少年少女たちを救っては、娼館を住居代わりに住まわせて保護していたりと、根は非常に優しい女性です。
一方のフアンは、怒らせたら生きては帰れない(マカレーナを除く)くらい、恐れられている男ですが、ある意味で人々の安寧を守りながら、街に富をもたらす、それでいて情の厚い人物です。
しかし、他のカルテルがカリブを望む平和の街を虎視眈々と狙っています。
抗争が起こり、フアンだけでなく、マカレーナと彼女を取り巻く少年少女たちも危険に曝されます。
また、少女たちの恋物語も見どころ。
純粋無垢な心を持った青年が、彼女たちに心を揺るがします。
青年が彼女たちに与える影響とは?
何と言っても、スゴいのは、作者様の描写力。
随所に登場する心の機微の表現が秀逸です!
テーマがテーマだけに、性描写がありますが、それすらも官能を飛び越えて芸術や神秘を髣髴とさせるくらいの傑出した描写です。
ストーリーも登場人物も表現力もすべてが凄すぎる本作品!
読み始めたら、皆様引き込まれること間違いなしです☆