あの世界における『魔法』は異能力を含めた『再現不可能な現象』を意味し、『魔道』は魔法を分析したり魔術を作る『学問』のことを示し、『魔導書』は『魔法や魔術の教本』のことで、『魔術』は魔法を再現するための『体系化された技術』のことです。
異世界Alienの世界では、先達の魔力を真似して反復練習するかたちで、魔力を『「属性因子」を含む状態の魔力』に変換することができます。
魔力そのものはあの世界の人間は生きてる限り持っているもので、それを用いた技術は普及こそしていますが、訓練しないと使えるようになりませんし、稀に体質的にどんなに訓練してもその属性に魔力が変化しない体質の人がいることもあります。
ジークフリートは体質的に雷の魔力はかなり低出力になり炎と光、鋼の属性に魔力を変化させることができません。また、炎は技術として最も広く普及している属性なので使えないのは稀、我々の世界における極端な機械音痴みたいな認識をジークフリートは自分に持っています。
魔術は複数の魔力因子を組み合わせて使う技術なので、複雑な魔術ほど多くの属性を同時に操作することが求められます。
ーー以下、魔力から生じる属性の一覧ーー
炎、最も一般的で様々な魔術に使用される魔力因子。発展型として光属性にもなる。
光、威力の低い魔法。辺りを照らしたり、幻術に使ったり汎用性は低い割に覚えづらい。本質的には炎属性と同じ。
風、流体の他に大気中の成分、熱、音、匂いなど攪乱の煙幕になったりと炎の次にポピュラーな属性。発展型は力属性と呼ばれる。
力、習得できる人間が極めて少ない属性。瞬間移動、念動力、発火、精神感応など他の属性の代用にしたりと習得すると特別な技術を行使できる上に汎用性と極めて高い属性。本質的には風属性と同じ属性。
水、医者や農家には必須の属性。毒を浄化したり池をキレイにしたり、土地開発には一番便利。だけど、専門家とかじゃないと学ぶような属性でも無いし、闘いの場に出る人間が求めるような属性ではない。発展型の闇属性の練習ために兵士が習得することはある。
闇、動きを遅くしたり、運動を停止させたり、凍結させずに温度を下げるために使われる属性。空間の境目の力を衰弱させて隙間の空間を本来の何倍もの広さに拡張する魔法などもある。水の魔力因子が基本となり生成される。人気が無いため学ぶ人が少ない傾向にあります。
土、砂利や砂、土や腐葉土など無機物と有機物のどちらを操るのが得意かで性質が扱う魔術の傾向がかなり変わる魔力因子。発展型の緑属性は有機物を操ることが得意な者が多く習得し、複合型の鋼は無機物を操る方が得意な者が多く習得する。
緑、土属性と同質の魔力因子。医療関係者や農家にはこの魔術の専門家が多い。生命の活性化による治癒や腐敗を行使するための魔力因子。植物を操る術も存在したり、ただ気持ち良い気持ちになる睡眠導入の術などもある。
鋼、炎と土の両方の魔力因子を組み合わせて作る魔力因子。『魔剣』と呼ばれる儀式的な魔術を組み込まれた兵器を使用するために必須の魔力因子。
雷、基本的に炎と風の魔力因子を組み合わせてつくる魔力因子。シンプルに高威力なため、自滅の危険性から高度な技術が求められます。なので、騎士などの荒事を生業にする人しか学ぼうとは思いません。
※ジークフリートは水の属性を炎の代用にして雷を作ることが出来ますがシンプルに弱くなります。
天、風と水を組み合わせてつくれるはずの魔力因子。生成の難易度があまりにも高く、習得できる人間はほとんど存在しない。そのために対応した魔術も少なくかつ、高度なものに偏っているため使い手が世界的に少ない属性となります。
氷、水と土の魔力の組み合わせでつくれる魔力因子です。闇のように動きを止めたり冷却する性質がありますが、これを用いた術は魔力が水分に変換される性質があります。この魔術を戦闘に使う場合水の魔術もある程度覚える必要があります。なのだ、後方支援の訓練を受けた兵士や一般の農家が戦闘するときは氷の魔力を用いた術の確率が高いです。