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映画「グッド・シェパード」感想

見張り、見張られる存在。
これはCIA職員であるかどうかを問わず、個々人における秘密主義に関しても考えさせられる。

私か公のいずれに重きを置くかによって、各々の将来は当然変化するが、
それは普段、われわれがよく考えるであろう、夢(目標・大志)か安定・平凡という天秤にも通ずるものであり、これを単なるスパイものとして鑑賞するのは惜しい。

そしてまた信用・信頼についても改めて考えさせられる。
信頼は主観であり、信用はクレジットカードなどでも知るように客観であるが、
いずれも判断を下すのは人間であり、公式が存在していない以上、真に信用・信頼などというものは存在しないということを、スパイという非現実的極論によって知らされる。

警察は犯人を、軍人は敵兵を。
ではCIAは?ここに、およそ本来であれば個人をはるかに越えた謎の深淵さと甚大さが秘められている。

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