怪談話を聞いていると、“極め付け”怖い話は、幽霊の姿を見てしまう事らしい。
それも、身体がかなり破壊された状態がAランクで怖いらしい。
…んー…。
私は基本的な性格が絵描きなので、実はそれ、うはうは♡なんだよね。
鼻から上が無い恐ろしい人が鏡に映りました、とか聞けば、その切り口を見たい!ついでにデッサン取ってもいい?とか、聞く。絶対に間違い無く。
最近は余り無いけれど、以前はちょっとしたカットイラストを頼まれる事がありました。わたしは決してプロではないので、友達繋がりで依頼が来て、報酬も無し。まあ、それで良い。気に入れば受けるし、電話してきたヤツが失礼であれば「ばーか、死ね!」とか言って切ってしまう。
そのくらいお気楽です。
アマチュアの強みですね。
まあ、さておき。依頼を受けたは良いが、描いているうちに怪しくなる時があります。
あれっ、どうだっけ?
ンじゃ、ちょいと脱いで見てみるか。
服を脱いで鏡に映して。ああそうか、ここまでは腕が曲がる。そうするとここが動くから身体の形はこうなるか、とか、見ながら仕上げます。
それも面白かったなあ♪とか、のん気に考えている。それが私のスタンダード。
怪談話を聞いていると、怨霊さん系は演出も効果も派手で、最もおどろおどろしく、痛ましい姿で登場するようで、聞けば聞くほど、「えええええええーっ、それ、美味し過ぎ!!!」と羨ましい。
眼窩から直接どろりと目ん玉落ちてんの?見たーい!!とか、首が有り得ないほど長ーいとか!それって、首つりですよね♡うふん♡♡
うはーっはははーっ♡♡♡とか。
見たいけれど見られない光景が今、ここに!!!きらきらきら☆。
絵描きは人でなしで変態で、社会のくずですよ。他人の気持ちなんて、どーだってイイ、カンケーねぇみたいな馬鹿野郎ですから。
霊にとってみれば、ウケが良い観客でもあるけれど、都合の悪いツッコミをバシバシ入れる嫌な観客でも有るかも知れない。
実に私個人の感覚で行けば、肉体が死滅しても魂は残るのであろうから、怨霊さん達の魂は必死でプロデュースして、これでもかというくらいのパフォーマンスをしているのであろうと思われるので、その人の心残りは拾って、送り出してあげたいかなぁと思います。
今年の初めにウチに居たヤツは今でもやっぱりウチに居る様な気配がありますが、ぱったりと姿を見せません。
なにしろ私に見つかったら、家賃折半の請求があるだろうから。
もちろんだ、見つけたら請求してやる!それに変わりは無い。
ウチにいたいのなら、払えや!言います。
そんなの当たり前。
霊体だからと言って、甘えんなよコラぁ!
以上。