ミスター・ヤブは心のままに行動しているので、ふと、「ポンジュース飲みたい!」思えば、一直線に院内の売店に向かいます。
すると、すっかり忘れていた患者さんと遭遇。
「まあ!S先生、私の為に見送りに来て頂いたのですか?」
感動の涙の大洪水。
私はたまたまそこに行き会って目撃した場面ですが。
S先生、眼中にも無かった患者さんの言葉でスイッチON。しかも、アドリブナイス。
「もちろんですよ、あなたきっと回復します!」
力強く請け合いますが、マジそれは、無い。
カルテの精査している私は知っている。
この方のCT+MRI+XP+PETを観る限り=この人は95%、脳みそが無い。
医学の専門的知識が無くとも、その方が直立二足歩行で普通に歩いて、丁寧な言葉使いで人に対しているだけで、ホンマもんの奇跡なのですが、病院ではそれが普通に起る現象でした。
そして、ミスター・ヤブの根拠なし(基本的に出鱈目)の割に無駄に力強い断言の下に、本当に病気が治癒する患者さんが確実に居ました。
そのような「元」患者さんは後々単なる迷惑な野次馬として、外来に戻ってきます。
大事な主治医の先生が壮健がどうかを確認したいがために、仮病を使って通院を継続し、だらだら長話に先生を巻き込む。
とある患者さんは、先生にX‐JAPANのヨシキ人形をプレゼントしやがった(怒り)。
実はそんなものには元々興味も無く、意味も分からなかった先生。
しかーし、VIP病棟の美少女看護師長が大変羨ましがったことで、その日は散々の一日になったのでした。
人間は安心すると無敵なのか?そう思わずには居られない事例ですね。
気が向いたら、今度は看護師ランキングトップのドクターの闇を描こうかと思います。