じじい、はえぇんだよ!

 私のようなアラフィフのおっさんにとって、三遊亭円楽といえば車虎次郎みたいな顔をしたおじさんのことだった。

 私が子供の頃から、中年にさしかかるまで、笑点の面子は代わらず、紫の着物は楽太郎だった。

 その楽太郎こと六代目三遊亭円楽師匠が亡くなった。



 じじい、早えぇんだよ!



 テレビの罪はくだらないバラエティばかり作って、師匠と呼ばれる芸職人の技をみせる番組作りを怠っているところにある。

 ギリギリ、キングオブコントやM-1グランプリはコント師や漫才師の素のままの芸に近い内容で構成されているが、賞レースで勝ち残って、得られるのはバラエティのひな壇の飾り役だ。

 そんなことしているからテレビは滅びる。

 また一つ、昭和が過去になる。

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