はぁはぁ、ぜぇぜぇ……。
あ、息が切れてるのは「颯太」のモデルである、うちの長男の通学定期券を買うために自宅から駅まで二往復したからです。
うちは貧乏なので最寄り駅が鈍行の駅なのですが、臨時に机を出して通学定期券の発売受付をしていたのです。
学校側の不手際とかもあって、どうしても今日買いたかった僕は、一旦自宅に着くと、妻の用意してくれていた書類を持ち、鞄から財布だけ出して駅までGo! Go! Go! Go! したのですが、なんか人がいない。
通りすがりの駅員さんに聞いたら「あー、うちの駅は十九時までなんだよね」ニカッ、と。
とっさに時計を見ると十九時十分……。
これが二分くらいだったら「なんとか……」と拝み倒すことをしたかも知れませんが、十分も過ぎちゃってると抗いようがありません。
すると駅員さんが「隣の乗り換え駅なら二十時までやっていますよ、と。
しかし自分の定期を持ってきておらず「こうなったら隣の駅で買ってやらあ!」と、今一度自宅に戻って鞄から定期を出すと「もっかいいってくる」と言い残してGo! Go! Go! Go!
隣の駅でなんとか買えました。
ただ、自転車で最寄り駅まで二往復しただけで、脚がよれよれなの。
こんな惰弱な体だったか?
と。
お金に余裕があったら、またジムとか通って体を動かしたいものですが、自宅ではどうしても動く気になれず……。
ああ、貧乏は辛いなあ。
というわけで、新話では、リーエが本来の姿を取り戻し、そこにチーヤがお買い物の提案をする、ほのぼの回、となっております。