いくら自衛隊を誇り高く見上げようとも。

 情けない嘆きのため息しかでない。

 以下、少し長いけど「2022/07/14 06:00 AERA dot」配信の記事から引用する。

 「この日以降、xさんは気持ちを押し殺しながら日常的なセクハラに耐えてきたが、昨年8月に我慢の限界に達する出来事が起きた。

 8月3日から地方で約1カ月間の訓練があった。訓練場所に到着した日の夜、部屋で食事の準備をしていたxさんは、男性隊員から「料理はいいから接待しろ」と言われ、男性隊員十数人の輪の中に座らされた。宴会だったので、隊員らは酒を飲んでいた。

 一曹Eと二曹Yが格闘の話をしていたところに、男性隊員S三曹が部屋に入ってきた。するとEは、Sに「xに首をキメて倒すのをやってみろ」と命令した。Sは、xさんの首に両手を当てて、そのままベッドに押し倒すような技をかけた。

「この時、Sさんが暴走し始めたのです。股を無理やりこじ開け、腰を振りながら陰部を押し当ててきました。一人で『あんあん』とあえぎ声みたいな声を出して、それを見ている周りの男性隊員たちは笑っていました。特にEとYはこっちを見ながら確実に笑っていました」(xさん)

 xさんは自衛官としての夢たたれ、それでも、おかしいことはおかしいと声を上げ、休職し告発した。

 しかし「検察庁の捜査をへて、22年5月31日付で判決が出た。結果は、不起訴処分。xさんが不起訴の理由を尋ねると、検察官は「複数の自衛官を取り調べたところ、xさんを『首ひねり』という技で倒すところは見たけれども、腰を振るようなわいせつ行為をしているところは見ていない」という供述だったと説明された。そして「被疑者を有罪にするにはそれなりの証拠が必要だ」とも言われたという。」(AERAdot)

 検察の言うことには合理性はある。

 人を人が有罪にするには証拠が必要だ。

 だが、大勢の男性隊員に密室のテントの中一人陵辱されたxさんには、それは無理と言うものだ。

 AERAも普段国益に寄与しない虚報を声高に報じる朝日系媒体なら、加害隊員の本名を上げて記事にすればよい。

 しかし、それはしない。

 AERAもまた、安全地帯にたって、自衛隊の評判を落とす良い機会と、嬉々として記事にしてるだけ。

 そしてxさんの勇気は情報の渦に飲み込まれてかき消えていく。



 私だって自衛隊を誇りに思う気持ちに変わりはない。

 であればこそ、膿みは徹底的に吐き出さなければならない。

 数十万人が「自衛隊」の一言で括られる巨大組織なればこそ、規律の乱れも生まれよう。

 生まれた非行は徹底的に退治してこそ、本当に敵を退治できる自衛隊だよ。

 自衛隊に自浄機能がないなら、せめて外から、xさんの声を支援しないと。

 とりあえずAERAはEとYとSの名前をだせよ。

 出来ないならお前等もxさんへの加害者と同じ穴の狢だよ。

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