あるSFを読んだ。作者は中高生だろう。
多分見向きもされないし、星もつかない。
でもSFスピリットは十分に感じた。
以前、六十年代のSF短編集を読んだことがある。
近くの図書館が閉館になるとかで、閉架書庫に
収めていたのを見つけたのだ。
どの短編も今の基準で言えば、箸にも棒にもかからないレベル。
その中には後年、日本SF界の大御所になった作家もいる。
が、内容は大同小異、どんぐりの背比べとしか言えない。
みんなそうだったのだ。
カクヨムでも全く評価がつかない作品はたくさんある。
実際、読み手の判断は正しいのだろう。
巨木が林立する極相林の中では、大樹に栄養と日光が取られてしまう。そのなかで育つのはむずかしかろう。
けれど私は固く信じている。
ネット小説界からも偉大な作家がいつか生まれることを。
彼(彼女)は今夜もカクヨムに投稿し続けているはず。
彼らへの励ましや星が未来へのきっかけになるかもしれない。
星は疎かにしてはいけないよね。