• に登録
  • 歴史・時代・伝奇
  • ホラー

七夕に創作極意あり!

 一年に一度しか逢えないけれど、毎年毎年、言えば永遠に続く愛だからこそ、七夕伝説は廃れないのかもしれない。
 シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の、この世で結ばれぬ二人は、数え切れないほど物語に転用されている。
 「源氏物語」を愛する女性たちは、光源氏を取り巻く、哀しい女性たちに魅かれると言う。
 かつて日本には「紅涙を絞る」という言葉があったが、女性に涙を流させることこそが、人気を博す小説の、まさに最重要要素である。
 それがわかっていながら、未だに紅涙の絞れぬ我は、雨の七夕にただ願うばかりなり……
 

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する