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山をなめるな!の巻

登山や山登りに関する本を続けて読んでいる。

とは言っても、沢木耕太郎の「凍」、北村薫の「八月の六日間」、そして前々から気になっていたノンフィクションの「死に山」で、どれも傾向の異なる本である。「山と渓谷」のような雑誌も一年以上前のものはアマゾン何とかで無料だった。

昨夜は「八月の~」を読み終えた。連作短編の場合、登場人物の再登場が頻繁に起きるのだが、この作品では意外な方向から再登場し、その後でまた再々登場するケースが多い。その意外性が読みどころ、と思っているのはおそらく私だけだろう。

とにかく山歩きをしてみたくなる小説で、読書会向きで、女性向けの成長小説でもあった。山の怖さもあちこちに書いてある。急に知り合いの頬を張り飛ばして、「バカ野郎!山をなめるな!」と叫びたくなる。

4件のコメント

  • 目さんは、山と海、どっちが怖いですか? 私は山です~。海は現実の事故の方を先にイメージしますが、山は何だかわからない怪しくて不思議で怖い雰囲気を想像してしまいます。
  • これは圧倒的に山ですよ!
    洒落にならないほど事故や遭難が多いので、山歩き入門のような本ですら「死ぬぞ!」というレベルの話が多いんですよね~。

    私は滑落とか道の間違いなんかはともかく、蜂が怖いです。
    熊なら必死で戦えばどうにかなる可能性が少しはあると思いますが、蜂には勝てないし、死んだふりで騙せるものでもないです。しかも、熊に襲われて死ぬよりも蜂に刺される被害(死亡)の方が多いそうですし……。
  • 熊より蜂! そう言えば、熊も蜂にはかなわない気がしてきました!
    「死に山」というタイトル、読者心の吸引力がすごかったので、どんな本なのかなあってちょこっと調べてみました。ディアトロフ峠事件を扱っているんですね。ノンフィクションがあるなんて、知りませんでした。いろんな謎は解明されたのかどうか。私も読んでみたくなりました。
  • 「死に山」は昨年末の「本の雑誌」の年末回顧号の記事で、確かノンフィクション部門か何かで知ったのですが、いざ読み始めてみるとやや冗長な気がしてきました。
    普通にノンフィクションが好きな方であれば「凍」、女性で小説好きであれば「八月の六日間」、キワモノ好きなら「死に山」といったところですね。
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