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説明を省略する「シン・ゴジラ」と「トラえもん」

テレビで「シン・ゴジラ」を放送して、かなりの視聴率だったという。
自分は映画館で観て、今回またテレビでも観た。
あの情報量とスピード感には圧倒されたし、他にも良い点は多々あるが、ありきたりの人間ドラマをキッパリと省略した点が最も素晴らしいと思う。

最初の総理(ほか内閣のほとんど)がヘリコプターで逃げるつもりがゴジラにやられてしまう、という展開があって、ここは長いドラマであれば、あるいは普通の映画であっても家族の想いやら何やらであれこれある筈の場面である。
ところが首相のアップや悲鳴すらなく、あっさり破壊されて終了する。ほとんど死に気づかないほどの短い時間だった。

「この前後はなくていいでしょ、分かるでしょ」

という潔さがいい(翌日のニュースの描写もあっさりしていた)。

と感心していた翌日あたりから自分でも回文で「トラえもん」シリーズを書くようになっていた。

これは言うまでもなく「ドラえもん」のパロディで、「~機」という回文の名称の道具を背中のチャックから出すという話のつもりである。

省略しても大体わかるので、5行くらいで済んでしまう。



教会買うよ機
(きようかいかうよき)

【解説】クリスマスが近づいてきた。教会をまるごと買える「教会買うよ機」を使って、とじ太くんとトラえもんはクリスマスパーティを開催するが……?

とじ太「ブードゥ教の教会だったよ……トホホ (×_×) 」



こういうスタイルならアニメで5分かかる話を、5秒くらいで読める。
この調子でビシビシ省略して、20話ほどコンパクトな回文と話を作ってまとめてみたい。

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