当イベントは、古典文学の中から説話を題材として取り上げ、それを翻案して小説を書いてみようという創作会です。
ここで言う「説話」とは、民話や昔話のような小さな物語であり、「翻案」とは、特定の作品を下敷きにしたアレンジ作品のことです。たとえば、芥川龍之介の「羅生門」や「鼻」は、『今昔物語集』中の説話の翻案小説です。また、『白雪姫』や『アナと雪の女王』のようなディズニーのアニメ映画も、グリムやアンデルセンの童話をもとにした翻案作品と言えるでしょう。
今回、題材としては『今昔物語集』に収録された以下の三つを取り上げます。
・巻第十九「髑髏、高麗の僧道登に恩を報ぜる語 第三十一」
・巻第二十「天狗、仏と現じて木末に坐せる語 第三」
・巻第二十「讃岐の国の女冥途に行きて、その魂還りて他の身に付きたる語 第四」
参加者は、この三つの作品の内から題材を選び、翻案して短編小説を書いてください。長さは2万字までとします。
翻案の仕方は自由です。元は脇役であったキャラクターを主人公にその心理を深堀りしてみるのでも、オリジナルキャラクターを採用し、全く別の角度から物語を見直してみるのでもかまいません。あるいは、物語や人間関係の構図を採用しながら、舞台を現代日本や西洋ファンタジー風異世界にしてしまうような、大幅な改変を伴うものでも可とします。
なお、題材となる三つの説話は、すべて岩波文庫『今昔物語集 本朝部(中)』に収録されています。注釈が充実しているのは岩波文庫ですが、角川文庫や青空文庫等でも入手可能です。ただし、原文は古文であるため、便宜を図り、以下に現代語訳も用意しました。冒頭に「★」がついているものが今回の題材です。原文を通読するのが面倒な場合には参考にしてみてください。
https://kakuyomu.jp/works/16818093075767751469
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「【短編募集】説話の翻案を書いてみよう! 冬」を選択してください。
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趣味は坐禅とランニング。好きな作家はフランツ・カフカと夢野久作、横溝正史。 読書会Discordサーバー「三角荘」所属 https://discord.gg/zv4PwP2T5x もっと見る