『ウミガメのスープ』なる水平思考(?)ゲームがあります。皆さんご存知でしょうか。一見するとよくわからない問題をYes/Noで解き明かす、みたいなゲームです。
例えば、ゲームの題にもなっている『ウミガメのスープ』を見てみましょう。
●問題文
ある男性がレストランで『ウミガメのスープ』を注文した。しかし、男は一口食べたところで手を止め、スープを作ったシェフを呼んで尋ねた。
「これは本当にウミガメのスープなのか?」
するとシェフは、
「はい。間違いなく、ウミガメのスープでございます」
そう答えた。そんなシェフの答えを聞いてすぐ、男はお会計を済ませてレストランを後にする。
──そして、自宅に帰った男性は自殺してしまった。……なぜか?
みたいなものです。ついでに私は何一つ分からず、友人と一緒に解き明かしました。ネット調べれば出てくるので割愛しますが、解答を聞いて私のように「分かるかっ!」となる方もいらっしゃると信じています。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。今回は目に止めていただいた挑戦者様に、問題文の解答……つまりは、物語を考えてほしいのです。「なぜか?」の部分は私が提示してみますので、その背景を考えて頂けないでしょうか? ただし、条件があります。
●参加条件
・400字程度であること。(※長すぎると解答者が推理しきれないため)
・Yes/Noの質問で辿り着ける内容であること。(※これは作者様自身がイケる! と思えれば大丈夫です)
ひとまず、これだけにしてみます。作品の形式は問いません。短編集の1つとしてでも、新規描き下ろし小説としてでも。それっぽい題であれば私は読みます。
『ウミガメのスープ』同様、短い問題文からは想像出来ないような濃密な物語を期待します。
短い文の中に要点をまとめる作業になるので、プロット作成や小論文対策、創作のきっかけとして本企画を利用して頂ければと思います。
●注意点
参加して頂いた作品には全て目を通します。公平を期すために、この企画を通して私は「★評価」を行なわない事、明言しておきます。読むこと(1PV)だけは、お約束します。
見返りのようなものは恐らくありません。自己研鑽の場としてご利用下さい。
●お題
それではいよいよ、お題を発表します。例え参加作品が無くとも何回かやってみる予定なので、気に入ったお題や時間があるときに挑戦してみて下さい。
では改めまして。今回は──
『ある日、民俗学者のAは辺境の村を訪れた。手厚い歓迎に気を良くし、長居すること1か月。村民が見守る中、Aは泣きながら村を出た。翌週、「行かなければ良かった」という遺書を残してAは自殺する。…なぜか?』(100字)
にしてみます。問題文は文字数に含まれないものとします。創作の醍醐味として用意している問題文の余白、存分にお使いください!
お仕事や学業、執筆の合間の息抜きとして。また、会話や創作のきっかけとして。
解き明かして「面白い!」と思える短い物語、考えてみませんか……?
●過去のお題①
『交差点で信号を渡っていたところ、トラックに撥(は)ねられたA。意識不明のまま病院に運ばれたAだったが、しばらく経った後に無事、目を覚ます。そうしてAが目覚めてから数年後、世界は滅亡した。…なぜか?』(100字)
(https://kakuyomu.jp/user_events/16817330652095657797)
●過去のお題②
『ある日、Aが居間でくつろいでいると、浴室から悲鳴が聞こえた。慌てて駆けつけたAが浴室内を見に行くと、そこには血の海が。すぐに警察に連絡したAだったが、その後、病院に入院することになった。…なぜか?』(100字)
(https://kakuyomu.jp/user_events/16817330652675321851)
●過去のお題③
『バレンタイン当日。Aは学校で男女問わず、義理チョコを配った。同時に、配った数と同じくらいたくさんのチョコを貰った。それから1ヶ月後のホワイトデー当日。Aは学校から姿を消すことになる。…一体なぜか?』(100字)
(https://kakuyomu.jp/user_events/16817330652979664994)
※過去のお題でも、参加して頂ければ読みます。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「ウミガメのスープ的な何か④」を選択してください。
このイベントの参加受付は終了しました。ありがとうございました。
初めまして、misakaです! 初めに! 勉強も兼ねて結構たくさんの作品に目を通し「♡応援」しますが、読み合い企画でもない限り、読み返して頂かなくて結構です! もう既に「面白い」「参考にな…もっと見る