参加作品数

3

参加受付期間

  • 終了

企画内容

自主企画

前書き
書こうと思っていた異世界ものの基礎神話的なのを作成しましたが、中途半端な上、数ヶ月ほど時間を取れないので公開してしまおうということになりました。

規約etc
1、この企画は必ずのレビューや読了をお約束するものではありません。(時間が取れなさそうなので公開に踏み切ったため)
2、以下の規約を守れない作品は外させていただきます。
・以後掲載するアステール神話を*モチーフとしていること
・『アステール神話』のタグをつけること
*書いていただきたいと思っているのは、この神話が「後世に伝えられるだろう世界」もしくは「伝えられている世界」です。つまり、英雄達の誰かをピックアップされても構いません。神でも妖精でもいいでしょう。
3、念のための地理設定
ヨーロッパ(イギリスが最果ての島、アフリカ大陸は無限砂漠、ロシアやアジア方面は東の山脈によって通行不可能になっている)とお考えください。
4、作品の扱いについて
目的に由来しますが、営利目的では全くないので、カクヨムコンなどに参加されることは制限しません。かつ、それで仮に書籍化云々というお話があったとしても、こちらから利益を要求することは致しません。
ただし、御作品がこの企画、「アステール神話」というコンテンツに起因、帰属することを明示ください。

質問板作成しました。https://kakuyomu.jp/users/Gaul/news/1177354054893297026

目的
数ヶ月後、多分自分はある程度まとまった時間を取れるでしょう。
皆さまから頂いた創作物を元に、『戯曲:アステール』の原本の執筆を開始したいと思います。
大まかな以下掲載のストーリーを見て、皆さまと創る神話です。
是非是非御参加ください。
ゆくゆくはCoC(クトゥルフの呼び声)よろしく、様々な創作物が広がることを夢見ています。


アステール神話
1:概要
 神々、妖精がまだ顕現していた頃の神話である。詩人ホメルが書いたとされる『戯曲:アステール』に由来する。
 作品自体は、最後の妖精アナからホメルへと語られた形になっており、アナ自身の物語への登場で、それが作り話ではないことが仮定証明されている。
 魔術的にも彼女が最後の妖精となったことへの理由付けが可能になっており、少なくとも他の文献、資料から彼女がこの戯曲の制作に関与したことは信憑性が高い。
 神族、妖精族への自嘲するかのような表現や構成から、彼らが持つもしくは感化された子ども達(様々な種族の者たち)を間接的に描いており、多くの宗教がこれを原典とすることが多い。

2:物語のあらすじ
1章:異変
 主神オディナの元、神々と妖精達は顕現し、彼らの子ども達と楽園(エデン)を築いていた。
 神々、妖精達と子ども達の間に愛が育まれることもあったが、それらは往々にして悲劇(詳細割愛)を生んでしまう。
 主神オディナは苦渋の決断の末に、神々と妖精は子ども達と子を成してはならぬという禁忌目録を制定した。
 神々と妖精はこれに従うしかなく、またその理由も知るが故に、万が一が起こらぬよう、子ども達との距離を取るようになった。
2章:第一の英雄と悲劇
 神々と妖精達が子ども達と疎遠になると、子ども達は彼らを求めるようになる。
 禁忌目録のため、それに応じることができない彼らは、子ども達をあの手この手で遠ざけることになる。
 美の神アプローデは謁見を求める勇士達に、様々な無理難題を吹っかけていた。それは石化の大蛇や、牛人の迷宮攻略など、常人には耐えうるものではなかったため、主神オディナを含め、これを為そうとする勇士達を娯楽としていた。
 しかしそこに、その難題群を達成してしまう者が出てしまう。名をディルガルドといい、彼は旅の過程で得た巨大なる鋼の大剣を振るい、すべての試練の達成と引き換えに、アプローデへの謁見を求めた。
 この時のディルガルドは第一の英雄とされ、その英雄が振るう剣はバスターと名付けられた。
 禁忌目録では子を成さなければよいとなっており、アプローデはオディナの許可を得た上で謁見を許可したのである。
 様々な傷を負いながらも試練を達成した人族のディルガルドにとって、アプローデのその美貌は何物にも変えれぬ恋慕の対象となり、黒髪長身の彼の強引な求愛にアプローデは応えてしまう。
 禁忌目録に抵触するような行為を行ってしまった彼らに、オディナは憤怒し、彼と彼女をアステールの地から追放してしまう。
3章:悪魔
 アステールの地を追われ、簡素な船で脱出をしたディルガルドとアプローデだが、超人的な腕力、難題を為し得た智力を持ってして、彼らは最果ての島アヴェロへと辿り着く。ただし、逃亡劇の途中にて、アプローデの顔の一筋の傷ができてしまう。また、彼が愛用していた鋼の大剣も2つに割れてしまい、彼は以降双剣使いとなった。
 そこは神と妖精に追われた悪魔達の巣窟であった。
 初めは神と人の登場に敵意を漲らせていた悪魔達だが、ディルガルドの力と彼らの話を聞くうちに自分たちと同様な境遇であることを知り、彼らに自分たちの信仰の対象となってもらうことで、奪われたアプローデの神威を復活させ、ディルガルドに力を授けることを提案する。
 ディルガルドは神威さえあれば傷つかなかったアプローデの顔の傷を思い、それを剥奪したオディナへの怒りと、守り通せなかった自らへの怒りを感じていた。アプローデが神威を取り戻せると聞き、それを快諾する。
 渋っていたアプローデだが、幾度の試練を乗り越えたディルガルドは悪魔こそ圧倒できたものの衰えており、彼を想ってそれを許可する。
 結果、ディルガルドは魔王ディスガイア(地を消す者の意)、アプローデは悪神アビューズ(醜い者の意)と後に呼ばれることになる(悪魔達からは英雄ディルガルド、女神アプローデとそのまま呼ばれていた)。
4章:復讐劇
 十分に力を得たディルガルドとアプローデは、悪魔達に触れ合うことでいかに自分たちのかつての仲間が傲慢であったかを知る。
 もちろん、悪魔達が全て真実を言っていないことも気づいてはいたが、神威を取り戻す前にあったアプローデの傷を思い出し、ディルガルドは復讐を決意する。また、アプローデは美の神であったが故に仲間達の悪行を一切知らず、彼女は正義感からそのディルガルドの決意を後押しした。
 追放から約100年が経過し、ディルガルドとその悪魔達は最果ての島を発つ。鋼の双剣はアプローデと悪魔達の力でモラルタ、ベガルタという2振りの剣と成った。
 アプローデはディルガルドとの子、モルドと共に最果てで待った。
 アステールの神々、妖精に子ども達はすでにディルガルドとアプローデを忘れており、ディルガルドのその白髪に翼をはやした悪魔と化した姿、双剣を振るう姿から神々ですら彼であることには気づかなかった。
 そのためディルガルドはディスガイア、悪魔達の叫ぶ女神は憶測からアビューズと名づけられた。
 永く悪魔達を追放していたため、その脅威を子ども達は知らず、その子ども達と神々、妖精達が疎遠になっていたがために、魔王軍は瞬く間に世界を蹂躙する。
 自らが定めた禁忌目録で武力行為に武力行為などを行えない神々は、東の山脈へと避難する。
5章:第二、三、四の英雄と奪還
 魔王軍に支配されたアステールでは、ディスガイアが直接支配していた平穏な首都バンをはじめとして、悪魔達が惨劇を起こしていた各地方都市にて神々、妖精達への追撃を行おうとしていた。
 ここに神々の祝福を受けた、子ども達の筆頭英傑達が現れる。
 男は大柄な種族ドワーフの豪傑、ジャバラ。彼は第二の英雄として、巨剣グラムを振るった。
 人族で槍を振るう俊傑、ルーク。第三の英雄にして、両手槍ブリューナグで悪魔達を裂いた。
 エルフ族で弓を用いる射手、フィン。第四の英雄として、1度に10の矢を撃てるというイティーバルを愛用した。
 彼らの活躍により、首都バン以外の領地を奪還することに成功する。
 時間の問題で滅ぶと知ったディスガイアは、悪魔達に最果てにて再軍備をせよと伝えて、単身子ども達と対峙する。
 結果、多くの子ども達が犠牲となり、3英雄も全て討ち死することのなったが、ディスガイアは力尽きて斃れた。
 犠牲なく、美しいままであった首都バンは魔王軍の犠牲を逃れた唯一の都市として、美しさゆえに魔王軍が手を出せなかったと言い伝えられるようになった。
 また神々はディスガイアがディルガルドであることに気づき、アプローデの生存を確信し、お告げという形で子ども達に備えさせるようになった。
6章:再戦と第五、六、七、八、九の英雄
 最果てへと戻った悪魔達は、自らの敗戦理由を神々の祝福のせいだとアプローデへ伝えた。
 子ども達への無干渉を勧めていたオディナがそれを許したと思ったアプローデは深い悲しみと復讐心に駆られることになる。
 子のモルドは父の愛剣バスターの残骸であるものを加工し、槍、ロンミニアドとして使っていた。
 父の訃報を知った彼は、育てられた中聞く神々の悪行を不快に思っていた。
 ある日モルドは、アプローデに自身も元神々の一員であったことを告げられ、かつその復讐の為、母自身が島を発つという意志を聞く。
 モルドはこれに賛同し、自らも魔王を継ぐと宣言した。
 再び見えた子ども達と魔王軍であったが、アプローデは元々美の神であり、子ども達が想像した醜い神ではなかった。
 アプローデはかつての子ども達を魅了し、手駒へとすることで、魔王軍優勢として戦況は進んでいった。
 育てた子ども達を奪われながら、神々と妖精、子ども達は抵抗を続けた。
 その際活躍したのが第五から九の英雄である。
 第五の英雄、アルフレッド。ルークの子孫にあたり、両手槍アラドヴァルグを振るった。
 第六の英雄、レヴィオン。フィンの子孫に当たり、剛弓ミルテイルで穿った。
 第七の英唯、ディン。ジャバラの子孫に当たり、巨剣デュラムを振るった。
 第八の英雄、ガスタ。小人族の俊敏さを生かし、宝剣アゾットで駆け回った。
 第九の英雄、ウォーカー。獣人(狼族)であり、双斧チャク、シアルドで進撃した。
 多くの勇士がアプローデに堕とされる中、彼らは最後までその魅了に対抗した。
 結果、英雄達は散ってはしまったものの、モルドの討伐、大半の悪魔達の討伐に成功する。
7章:パンデモニウムと混沌の時代
 夫と息子を失ったアプローデは、ついにその身を崩壊させる。
 結果、首都バンが吹き飛び、そこに脈打つ迷宮、悪魔達を生み出し続けるパンデモニウムが地へと根付いてしまう(迷宮ではあるが、地面へ根を張るように広がっており、地上には大きな門が存在している)。
 多くの子ども達が犠牲となり、地上には様々なモンスターが排出されることになった。
 子ども達は神々の末路を覚え、その結果、神々と妖精達は下界との繋がりが消え始めた。
 子ども達は魔術によって英雄達の武器を依代に英雄の召喚を試みる。
 異世界から召喚された彼らによって、パンデモニウム外の敵意あるモンスターの討伐が完了する(異世界出身の彼らにより、一部のモンスターとの会話も試みられ、成功する)。
 パンデモニウムの誕生から500年が経過していた。
 以後、パンデモニウムはその周囲を囲われ、生まれるモンスターから勇士達が冒険を挑むダンジョン街ヴィーバン(美しきバンの意)となった。
 (召喚術は棒大なリソースを要求する上、武力のバランスを失わせる為子ども達の間で禁忌となった)
8章:第十の英唯
 ヴィーバンを中心として発展し始めたアステールに、すでに神々と妖精達の居場所はなかった。オディナが神界へと返還すると、その後をたくさんの神々と妖精達が続いた。
 その頃ヴィーバンでは、英雄の血族、転生者の血族が貴族的社会を構築しつつあった。
 ダンジョンでの功績はもちろん、社会での権威を欲し始めた彼らは、かつて自らを弄んでいた神々と同じ行為を、自分より下の者へとし始める。
 第十の英唯、アレンは、そんな英雄の血族と転生者の混血であった。
 パンデモニウムができて500年。そしてアステールの管理者だったオディナが還って少し経った頃、妖精アナは禁忌目録を犯し、ダンジョンにて英傑となった男と子を成した。
 その男と一族は皆殺しにされ、妖精と人間の混血であったエルフのような外見を持つその子は、エルフの英雄の血を引く一族に拉致された。
 アレンはその孫であった。
 覚醒遺伝か、転生者の血の影響か、アレンの髪は妖精族が稀に持つ、そしてアナが持つ桃色をしていた。
 一族から英雄の再来かと期待をされ、兄弟達とも馴染めず、彼は育てられた。
 そんな彼は親族から逃れようと、ヴァーバンを、その地域を抜け出し旅に出た。
 彼は未だ世界に残る神秘、ついには最果ての島まで辿り着く。
 世界中を回る彼は、東の果ての山脈で禁忌を悔み続けるアナと出会い、醜悪なヴァーバンの現状を、真実を知る。
 彼は一丁の魔導銃を手にし、それに取り付けられた銃剣と彼の魔法を駆使して様々な英雄の一族を暗殺して回る。
 その銃の名はオリバー。世界各地に残る神秘から与えられた素材を、醜悪なヴァーバンから逃げた古の名工によって加工された最後の英雄武器。
 結果、ヴィーバンの貴族社会は崩壊を迎え、現在のギルド体制によるダンジョンの管理がなされている。

3:注意書き
 アステール神話はホメルという詩人が書き記してはいるものの、ホメルという詩人の詳細はこの作品以外に情報がない。内容の真贋はもちろん、意図的な誘導が為されている可能性もある。
 また、英雄武器は全て実在の童話や石碑(召喚術などの記録)が一致しているが、召喚の依代として使うことのできていない第一英雄武器バスター、第十英雄武器オリバーに関しては存在証明は為されていない。そして、どの英雄武器も今、発見されていない。
(創作者向け注意書き:パンデモニウム=ダンジョンという理解で正しいです。ディスガイアが散ったバン付近に根付いたその最奥には……)

参加方法

参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「神話の創造『アステール神話』──みんなで描く、新しい神話群──」を選択してください。

運営より

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主催者

日々を彩ってくれる軽い作品と、重厚で時間を貪るような作品を求めさまよっています 創作は身内消化が多いので世にでることはないかな? と思っていましたが少しだけ出していきます お題系自主企画にはトレ…もっと見る

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