「ちょい和風」を含む小説

雲隠一族の忍び・巴の任務は、前川家のご子息・総二郎の護衛。 ただひたすらに、その命を守ること。 けれど―― 穴の向こうから覗いたその瞳に、恋をしてしまった。 病に侵された金色の…

【５話完結・約7800文字の短編です】 至瑞楼。そこは、知る人ぞ知るワケアリどもが集う遊廓。不穏で複雑怪奇な人間関係の綾糸が、絡みに絡んで蜘蛛の巣となって張り巡らされる場所である…

中世未満っぽい寒村。小作人の４男がチートっぽく頑張る話。

　自死した多鎖は、他世界の管理者により、“殺戮の人柱《テンシ》”として再誕させられる。 　管理者の思惑は多鎖に伝えられないまま、しかし、その躯体には刻まれて、降り立った先の世界で…

今日も天を仰ぐと天空島が見える。そこは地上より色素が薄い森が生い茂り、曇りガラスでできたような塔が立っている。逆さまの街。 これは天の神々と、地上と地下の、人間の物語。