「#短編・完結」を含む小説

「幸福を拒み続けた天才が、最期に見つけたのは――愛だった…」 　──不幸を信仰した男の、魂の告白。

日中、強い眠気をいつも感じている主人公は、いびき防止テープを使って、しばらく様子を見ることにした。 ある日、男は夢を見た。そして気付いたらいびき防止テープを口の中に入れていた。 …

バスの車内、ささやかな声かけが世界をずらした。強運すぎて致命打だけ外れてしまう男と、燃え尽きてもなお再生する女。互いの異常を目撃したふたりは、路地裏から日向のカフェへ──日々のさ…

好き。その言葉は、人にも、物にも、行動にも使われる。だがその好きは、時に狂気的なものへと変化するものでもある。好きの狂気化。一つのことに集中しすぎて周りが見えなくなる人間たちの愚…

こんな母娘、割といる気がします

「私が死ぬところ、見届けてほしいな」 『酸素が青く見える』奇病に侵された少女・リエルは、”本物の青を見る”ため、世界中から酸素を奪う大彗星の到来を心待ちにしていた。 2061年…

「グラスを掲げよ、次に投げるために！」 ——史上もっとも華麗で愚かな首脳会談、今、開幕…

学校に行かなくなった少年・アオイは、昼下がりの庭で、隣の家に住む不思議な少女に出会う。 彼女の名前はミツキちゃん。フェンス越しに歌をうたい、笑う彼女と過ごした、いくつもの昼の記憶…

最悪だ。上司がAIだった。

病弱な少女と天に輝く1つの星が編む、家族の物語

　ある日、私は会社で課長に呼び出されるのだが……。 　ふと思いついて書いた掌編コメディです。 　主人公の軽妙な語り口をお楽しみください。

「生きるとは、野に放たれることではなく、己を受け入れることだった…」

笑い、恋、驚き、恐怖。すべて1話完結。 どの物語も、あなたの好奇心を刺激する短編集です。 ジャンルなんて気にせず、読みたいものを自由に楽しんでください。 また好評なものは続きを…

ニートでヒモの男は、長年連れ添った妻に秘密を持っていた。 恋をしていること。 それは、思わぬ結末を招いて――。

【悪魔が人間に恋をしたら石になってしまう】

　売れない画家は、今夜も絵を描き続ける。 　そんな時、異星からの親善大使が地球のその国に訪れていた。 　彼らを結びつけるものとは？ 　今年のノーベル賞受賞者の座右の銘からインス…

夜だけ現れる“星を売る商人”の屋台。 売られるのは、本物の星の光――誰かの希望の欠片。 病の弟を救いたい少女は、星を一つだけ買う。 だが翌朝、空から星が一つ消えていた。 それでも…

魂を導く見習いの死神・カイは、最初の“仕事”として一人の女性の魂を回収する任を与えられる。 彼女の名はエマ。街角の花屋を営む、静かな笑顔の持ち主。 だが、彼女は自分の死期を知って…

冷たい風が当たり前になった十二月。街はせわしく、賑やかで、カラフルだった。 駅前の広場も飾り付けられ、日が暮れると綺麗なイルミネーションが瞬く空間になっていた。 日置を見つけたの…