夏休みは作家デビュー!高校生限定の文学コンクールを今年も開催!
835 作品
第17回ファンタジア大賞《佳作》受賞作『マテリアルゴースト』にてデビュー。第2作『生徒会の一存』がシリーズ累計600万部を突破の大ヒットとなる。最新作はTVアニメ化も果たした『ゲーマーズ!』。
素晴らしく熱量の籠もった瑞々しい作品達を、心の底から堪能させて頂きました。
実際どの作品も、「まだ高校生なのに」という前置きもいらないぐらい、本当に面白かったです。
選考会では「この人の別作品も読んでみたい」という発言がよく飛び出したのも印象的でした。
人の心を動かす文章を編める人。それはもはや、「作家の卵」どころか「作家」そのものです。
今回賞に選ばれた方々は勿論、惜しくも受賞は逃されてしまった方々も。
これほどの素晴らしい作品を書き上げ、世に送り出せたという事実に、まずは胸を張って下されば幸いです。凄いです!
……まぁ、おかげで私は作家としての自信を著しくなくしましたけどね。
1990年、読売新聞社に入社。甲府支局でオウム真理教事件などを取材。96年、政治部記者。自民党と外交を中心に取材。2011年、政治部次長。著書に、中公新書ラクレ「小泉革命」(共著・以下同)、同「活火山富士 大自然の恵みと災害」、東信堂「時代を動かす政治のことば」、新潮社「亡国の宰相 官邸機能停止の180日」など。医療ネットワーク事務局長を経て、現在、活字文化推進会議事務局長兼NIE部長。
「こんなすごい文章を本当に高校生が書いたのか」
何度も驚きながら、この問いを頭の中で繰り返しました。もちろん、荒削り、描写不足と感じた箇所もたくさんありました。ただ、それも含めて、未来の「のびしろ」を実感できたのは、カクヨム審査の醍醐味だと感謝しております。この先、高校生たちがどこまで文章力や表現力をのばすのか。考えるだけで、ほおが緩んでしまいます。
2004年 キンコーズ・ジャパン株式会社入社。店長、エリアマネージャー、店舗運営部部長を経て、2014年より取締役就任。現在は店舗運営、生産管理、クリエイティブデザインセンター、新ブランド推進部門を担当。2019年、お客様の「作りたい」だけでなく「成し遂げたい」の実現をサポートし、人と人をつなげる場所として「TSUKURU」ブランドを立上げ。2月に「TSUKURU WORK」を新宿にOPEN。今後は趣味の「TSUKURU HOBBY」、創作・クリエイトの「TSUKURU LAB」を展開予定。
初めての文学の選考委員は選ばなければいけない難しさも感じつつも、とても楽しかったです!!キンコーズの「ツクル」ブランドは、新しい「繋がり」「カタチ」をツクりだすことがテーマなので、選考では作品にその部分で共感できるかを重視しました。どの作品も創造性豊かで大変読みごたえがあり、別の作品も読んでみたいと感じるものばかりでした。多くの素晴らしい作品に出会えたことに感謝。皆さんの大いなる飛躍を期待しています。有難うございました!!
KADOKAWA カクヨム編集長
中央公論新社入社後、文芸ジャンルの書籍編集者として勤務。2014年3月筑波大学社会人大学院にてMBA(経営学修士)取得。2016年3月KADOKAWA入社、カクヨム編集部に配属され、2017年2月より現職。2019年3月よりライトノベルのレコメンドサイト「キミラノ」編集長も兼任。
カクヨム甲子園も3回目。初開催時に1年生だった子が、今回は最終学年として参加してくれている――そう思うと、どの作品も皆さんが高校生活で経験した出来事や味わった感情の一端を報告してくれているようで、いとおしく感じました。
どの作品も「書きたい」「伝えたい」にあふれていて、心を強く掴まれることしばしば。多くの方に読んでほしい作品ばかりでした。毎年お伝えしていますが、受賞者はもとより全参加者が今後も創作活動を続けることを強く望んでいます。
残酷なラストが、深い余韻を残す。いじめ、自殺という暗いテーマだが、SF要素を絡ませることで、ブラックなユーモアも入れつつ、違う角度からユニークに描いている。
池辺英俊(読売新聞東京本社 活字文化推進会議 事務局長)
リアルとバーチャルを織り交ぜてツクる少し切ない恋の成仏の物語は、主人公2人の小気味良い軽快な会話に引き込まれて、幽霊と人間という関係を忘れてしまいます!!
渡辺浩基(キンコーズ・ジャパン株式会社 取締役)
心あたたまる親子の物語。思春期の娘と父親の距離感と、父親の娘への愛情がリアルに描けています。キャラクター造形、構成力ともに完成度の高い作品です。
登場人物の心理描写が丁寧な点、特に思春期の繊細な感情を表現できている点が評価されました。ラストに仕組まれたどんでん返しが見事に効いています。
単純な逆転世界の設定ではない、一味入れる手法が上手いと感じました。他愛のない展開の中にも、作者の工夫が随所にみられる作品です。
ネズミのタビさんと少女の友情物語。キャラクターの可愛さが際立つ作品です。全体にほのぼのした優しい空気が流れており、読み進めるほどに癒されました。
余計な描写をそぎ落とし、短い文字数の中で最大限に作り込まれた世界観が素晴らしいです。刀剣による戦闘描写が巧みで、思わず引き込まれます。
高校生のみなさま、多数のご応募ありがとうございました。
「【高校生対象】文学はキミの友達。「カクヨム甲子園2019」【ショートストーリー部門】」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております
選 評
なにより姉が変身するユニークな設定に驚かされました。主人公含め、登場するキャラクターがみな味があり、読ませる原動力となっています。軽い語り口と物語の独自性のバランス、構成の妙が際立っており、選考委員の高い評価を得ました。