概要
人間なのに魔法が使える妹を、殺さなかった。殺せなかった
「価値のない者に、生きる資格はない」
厳寒の街ジェラムを支配するクレリデイラ伯爵家。47人の兄妹の中で第七位の座に身を置く少女カミラは、その冷酷な家訓を体現するように、暗殺者として夜の闇に紛れ刃を振るってきた。
そんなカミラの凍てついた世界は、一人の少女の帰還によって音を立てて崩れ始めた。
クレリデイラ家のもとに、かつて家門を裏切り逃亡した裏切り者の女の娘、クレアが連れ戻されたのだ。
カミラに無垢な笑顔で「ミリー」と呼びかけてくるクレア。殺伐とした日々の中に、場違いな温もりが混じり始める。
一族の「道具」として、心の欠落を埋めるように本を読み、人を殺めるカミラ。対照的に、神への信仰と他者への善性を疑わない妹・クレア。
正反対の二人は、奇妙な教育係と生徒として心を通わせていくが、カミ
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