あっ、と思った。図書館に迷い込んで、大好きな本を探し当てたときの歓喜。世界の扉が、自分に向けてことりと音を立てて開けられた!この感じ、すっごいわかる。わかると思わせてくれるのは作者の力。ずば抜けたレトリックは、夢の浮力を残したままで現実に軟着陸させてくれる。ナチュラルな余韻がまた、良いんですよ。香り高いコーヒーをゆっくり飲み干したような満足感と後味。華やかでいて爽やか。さながら読むエチオピア。
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