概要
理不尽に声をあげたい全ての人へ
幼い頃、誰もが自分は特別だと信じている。魔法が使えて、空を飛べて、世界の中心にいると。 経理部で働く葉山那月も、かつてはそう信じていた。だがいつしか、自分がただの「モブキャラ」だと気づいた。 ところが、大人になってもなお自分が世界の中心だと信じている人間がいることに彼女は気づく。パワハラ上司の尾山部長だ。 毎日の理不尽な怒声、横柄な態度。萎縮する同僚の野見山さん。見て見ぬふりをする周囲。 那月は密かに録音ペンで証拠を集め、パワハラ対策本部に通報することを決意する。「私はヒーローじゃない。ただ、たまたまそこにいた人」──そう自分に言い聞かせながら。 魔法は使えない。空も飛べない。特別でもない。 それでも、小さな勇気と、誰かと繋がる力があれば、世界は少しだけ変えられる。 主人公じゃない私たちの、それでも確かに輝く物語。
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