概要
あれは夢を見たのでしょうか……
クロノヒョウ様の企画に寄せて書き上げました。
第72回目のお題
「路面電車で春を待つ」
https://kakuyomu.jp/user_events/822139844862454005
路面電車という言葉を見て、これは是非、広島を舞台にしようと筆を執りました。
作中には実在の地名や建物が登場しますが、物語は架空のものです。
その点をご承知おきいただけましたら幸いです。
第72回目のお題
「路面電車で春を待つ」
https://kakuyomu.jp/user_events/822139844862454005
路面電車という言葉を見て、これは是非、広島を舞台にしようと筆を執りました。
作中には実在の地名や建物が登場しますが、物語は架空のものです。
その点をご承知おきいただけましたら幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!もの悲しくも美しい幻想小説
本作は2000文字以内で描くお題企画に寄せられたものです
決められた字数のなかで見事に描かれたことにまず感服いたしました
物語は主人公が祖母の遺言から広島の町へ訪れるところから始まります
路面電車、江波山、おさん狐、広島の町、広島の言葉……
「路面電車」のお題そってそれらは登場しますが、すごく物語のストーリーラインにすっと自然に盛り込まれていて、まるで広島の町を訪れ、路面電車に乗っているような錯覚すら覚えます
導かれた先で見たものは?
切なく、もの悲しく、余韻を引くラストに主人公の心情は描かれない
それは読者がそれぞれに想像すればいいということでしょう
そこも含めて2000文…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あの日違えた恋は、時を経て江波の桜の下ので解けたのです。
春の日の広島。
〝私の代わりに江波山の桜を見に行ってくれんか〟
路面電車に揺られながら私は祖母の残した奇妙な言葉を辿ります。
車中であった少女に導かれ、江波の山の道外れの空き地の桜にたどり着いて────
そして私は、うら若き祖母の在りし日の恋の一区切りに、立ち会いました。
かつて、恋人だった二人にあった心の行き違い。
時が経っても、様々な想いは消えない。
だからいま、春の微睡みのような時のなかで、そっと後悔と許容を交換するのでしょう。
狐の悪戯という怪異に阻まれ、実らなかった恋。
その成り行きと後片付けを辿る幻想譚。
読み終えた後、ふくよかな余韻にいつまでもやわらかく包まれる。
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