概要
秋祭りの夜、私は初めて怖さと温かさを知った。
うたた寝から目を覚ました夜、家には毛布の温もりだけが残っていた。
母も姉もいない――
それが私の原体験です。
「夕暮れ時の幻想。過ぎた日々の夢」より。
母も姉もいない――
それが私の原体験です。
「夕暮れ時の幻想。過ぎた日々の夢」より。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!過去の記憶は、今の心を温めてくれる
これは、著者の子どもの頃のどこか切なく、どこかあたたかい思い出。
うたたねから目を覚ますと、母と姉がいない。
探し回っても、どこにもいない。
そういう状況が身に覚えのある人は多いのではないだろうか。
誰もいないことに気が付いたときに湧き上がってくる、悲しく寂しく恐ろしい、あのどうしようもない感情を、久しぶりに思い出した。
子どもの頃、母は自分に寄り添ってくれ、父は大きくて偉大だった。
それはきっと、どんなに怖いものからも守ってくれるような、安心できる場所。
まるで優しくあたたかで強い繭にくるまれているように。
過去の記憶が、今の心を温めてくれる優しい作品です。
ぜひご一読…続きを読む