概要
選ばないという選択—ぬるま湯は、最後まで優しい。
お題フェス11『温める』
温めた先には、何があるのか。
何も選ばず、何も失わず、静かに温められていく人生。これは、何も壊さなかった男の話だ。
温めた先には、何があるのか。
何も選ばず、何も失わず、静かに温められていく人生。これは、何も壊さなかった男の話だ。
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- ★★★ Excellent!!!ぬるま湯は、壊れる瞬間まで優しい
仕事は順調。
家庭も穏やか。
そして京都には、自分を責めず、深く踏み込んでこない恋人がいる。
主人公は、誰かを捨てることも、何かを大きく壊すこともなく、器用に人生を渡っているつもりでした。
妻との結婚記念日を忘れず、不倫相手への贈り物も用意し、仕事でも結果を残す。
だからこそ、自分が取り返しのつかない場所へ向かっていることに気づきません。
本作で特に印象に残ったのは、
「願いを言葉にした瞬間、何かを選ばされる気がした」
という一節です。
妻を選べば、恋人を失う。
恋人を選べば、家庭を失う。
何かを望めば、別の何かを手放さなければならない。
それが怖いから、彼は願わず、決めず、考…続きを読む