修羅場コメディのような導入から、一気にブラックホラーへ転落する構成がとても秀逸でした。「彼女候補」「彼氏候補」という言葉が象徴する人間関係の軽さが、終盤で見事に因果応報として回収されます。特にラストで、語り手自身も同じ構造の中にいたと明かされる展開はゾッとしました。テンポが良く、一気読みしてしまう完成度の高い短編だと思います。
これから読む皆様へ。この作品はとにかくカオスです。どういうことかは読めば分かります。夜中に彼氏の誕生日を祝いに彼の家を訪れて主人公。しかしそこには知らない女がいて…?ここまではよくある話だと思いますよね。でもそうじゃないんです。この作品の“カオス”の始まりはここからなんです。どんなカオスな展開が繰り広げられるのか気になった方は是非ご自分の目でお確かめを。
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