ラブ【コメディ】である。
まず冒頭から寝起きの状態から始まり、「突飛な文章」から始まる。つまり物語が始まる瞬間から半覚醒状態でスタートするのだ。
そして目が覚めたかと思えば幼馴染の男の娘が、そして双子の妹が登場し、登校すればシカが出て来る。
シュルレアリスムである。これはラノベの形をした一種の芸術なのである。
ではこれらの表現が主人公たちの心情を隠喩しているのだろうか。
恐らくだが、全くもってそんなことはない。
ゆえにシュールなのである。だからこそシュールなのである。
しかし読み進めていけば彼らの生い立ちや関係性などが浮き彫りになり、物語の奥行が見え始める。
これは驚いた。こんなにも荒唐無稽な描写をしながら、学園ものとしての平穏な日常もしっかりと描き切っているのだ。
この均衡のとれた【ラブ】と【コメディ】の組み合わせはいったい何なのだろうか。底知れないポテンシャルを秘めた、新感覚の小説体験であった。
男の娘好きな人にオススメです!
そしてハイテンションでちょっとシュールなラブコメです!
主役とヒロイン(男の娘)は、生まれる前から縁があった。
どこからどう見てもカップルにしか見えない二人。
ヒロインである男の娘は、学校でも女装をしていますが、何故、学校が咎めないのかは謎です。
ミニスカ履いてチア部にいるのも謎です。
その学校にはまだ不思議があります。
S.F(シカ・ファイト)なる謎の名物(野生のシカが校内に入ってくるので撃退するシカファイターなる生徒もいる)があり、ローラースケートを履いた野生? のシカまで出てきます。
ハイテンションでちょっとシュールな男の娘ヒロインラブコメ。
読んでみませんか?
わたしはS・F(シカ・ファイト)が気になってしょうがないです。