概要
あたしはそれだけで、構わないから――
男を罠にかけ、同じ部屋で夜を過ごす。
それは彼女にとって、日常であり、仕事だった。
目が開いてる間は、暴力ばかり。でも。
目を閉じてる間だけは、
甘い、甘ぁい、夢を見ていられる。
目覚めちゃったら、後は引き金を引くだけ。
そしたら残るのは、達成感でも、解放でも、なくて。
過ぎ去った日の、かすかな痕。
甘さと暴力が溶け合う、静かな一夜に。
――ようこそ、どうぞ、いらっしゃい。
※カクヨムコン11【短編】
お題「手」参加作品です。
それは彼女にとって、日常であり、仕事だった。
目が開いてる間は、暴力ばかり。でも。
目を閉じてる間だけは、
甘い、甘ぁい、夢を見ていられる。
目覚めちゃったら、後は引き金を引くだけ。
そしたら残るのは、達成感でも、解放でも、なくて。
過ぎ去った日の、かすかな痕。
甘さと暴力が溶け合う、静かな一夜に。
――ようこそ、どうぞ、いらっしゃい。
※カクヨムコン11【短編】
お題「手」参加作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ちょっと危険な夜を、覗いてみませんか?
夜の街を彷徨う“迷い猫”の少女が、男を誘い、甘い夢を見せ、そして静かに夜を終わらせる――。
官能と暴力、幻想が溶け合うダークファンタジー系の短編。
猫のように媚び、甘え、時に爪を立てる主人公は、危うさと妖しさをまとったファムファタル。
夢の飴玉や、姿の見えない依頼主といった不思議なモチーフが、現実と幻想の境界を曖昧にし、独特の世界観を作り出しています。
文章は濃密で、ネオンに濡れた夜の匂いや、吐息の白さまで感じられるよう。
エロティックでありながらどこか冷たく、読後には静かな余韻が残ります。
ダークな雰囲気の物語が好きな人、
ファムファタルものや退廃的な夜の世界観に惹かれる人、
短い時…続きを読む