概要
転校生は、未来からやって来た。
相原瞬のクラスに現れたのは、「未来交流プログラム」によって派遣された未来人の生徒たち。原則は“観察のみ”、干渉は禁止――そう聞かされていた。だが、授業中に一台の机が突如ホログラムを展開し、「クラス全員の相性診断」を勝手に開始。笑いと冷やかしでざわつく空気は、不審な増設モジュールの発見と、窓の外に現れた監視ドローンの接近で一変する。未来人の少女・みことは「これは仕込みだ」と断言するが、核心部分は頑なに口をつぐむ。
放課後、人気のない理科準備室裏で、みことは未来では絶対に禁じられている“過去への干渉”が、このクラスで意図的に行われている可能性を告げる。夕日の影と蛍光灯の境界がじりじりと迫る廊下、聞き慣れない足音が会話を断ち切り、胸の奥に冷たい不安が広がっていく。
その夜、校舎は外部からロックされ
放課後、人気のない理科準備室裏で、みことは未来では絶対に禁じられている“過去への干渉”が、このクラスで意図的に行われている可能性を告げる。夕日の影と蛍光灯の境界がじりじりと迫る廊下、聞き慣れない足音が会話を断ち切り、胸の奥に冷たい不安が広がっていく。
その夜、校舎は外部からロックされ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日常コメディの皮をかぶった、観測される青春SF
1話まで読みました。
教室の音や光、匂いまで丁寧に拾い上げる描写によって、「いつもの日常」が具体的な手触りをもって立ち上がっている点がまず魅力的です。
そこに未来人や心読マカロンといった非日常が混ざり込むことで、平和な空気が少しずつ侵食されていく過程が非常に巧みに描かれています。
主人公の軽妙な一人称ツッコミが物語のテンポを保ちつつ、不安や違和感を自然に読者へ伝えてくれるのも秀逸でした。
笑える会話の裏で、監視や改造といった重いテーマが静かに進行しており、コメディとサスペンスのバランスが絶妙です。
「平和を守りたい」という等身大の感情が物語の軸になっているため、先の展開を追いたくなる強い引力…続きを読む