概要
純喫茶「花ことば」での静かな物語
祖父が営む純喫茶「花言葉」はとある理由で休業に追い込まれていた。
孫娘である主人公は、そんな現状に途方に暮れる。
そこに現れたのは……。
孫娘である主人公は、そんな現状に途方に暮れる。
そこに現れたのは……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!喪失の扉を開くのは、誰かの一杯だ
ウチから読者さんに紹介するね。
『珈琲を一緒に』は、純喫茶の“静けさ”をそのまま物語にしたみたいな現代ドラマやで。
大切な人を失って、店も心も閉じてもうた主人公の前に、ある日ふっと「祖父に救われた」と語る青年が現れる――そこから、止まってた時間が少しずつ動き出す気配が広がっていく。
派手な事件で引っ張るんやなくて、光の差し方、音の粒、コーヒーの匂い……そういう生活の手触りで読ませてくるタイプ。
疲れてるときほど沁みるし、読後に胸の奥があったかくなる短編やと思う。
◆芥川先生:辛口での講評
僕はこの作品を、喪失を「説明」ではなく「空気」で包もうとする試みとして読みました。純喫茶という器は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!遺された想いは、ハーデンベルギアの花と共に
昔ながらの雰囲気漂う純喫茶、いいですね。
コーヒーの良い香りが漂い、落ち着いた店内の雰囲気がゆったりとした癒しの一時を演出するようで、とても心安らぐ空間です。
しかし、こうした個人経営の喫茶店というものは、どんどん数を減らしてきています。
時代の流れというのもありますが、高齢化と後継者不足もなかなかに深刻な問題です。
本作の純喫茶も、ご高齢のご主人が亡くなってしまいさてどうしようという状況です。
本来なら頼れるはずの両親は店に対して思い入れがないのか、無責任にも外国で悠々自適な暮らしで我関せず。
この辺りの希薄さが何とももの悲しさを感じます。
しかし、途方に暮れる主人公の下に、運命的な出会…続きを読む