【音楽のお部屋】 『神様のメロディ』

金時まめ

〜【音楽のお部屋】 『神様のメロディ』〜



※こちらの文章では『劇映画 孤独のグルメ』の内容に触れています。

 ネタバレを避けたい方はお気をつけください。




一年前の今日、2025年1月10日。

『劇映画 孤独のグルメ』が公開された日でした。


作品そのものも好きなのですが──

THE BLUE HEARTSの頃からずっと大好きな

“甲本ヒロト氏” が主題歌を歌うと知って、

それを“浴びる”つもりで映画館へ出向いたのが懐かしいです。


すでにご存知の方も多いと思うのですが、

初監督・脚本、そして主演の松重豊さんと甲本ヒロト氏は、

約40年前、下北沢の中華料理店で“同じ日にアルバイトを始めた”という

ご縁があったそうです。


いやぁ、こういう話に、わたしはとても弱いんです。

今も変わらず営業しているその中華屋さんの前で、

肩を組んで笑っている二人の写真を見たとき、泣きました。


まだ何者でもない

学生時代に夢を語り合った二人が、

大人になってその夢で再びつながるなんて──

美しすぎて、胸がぎゅっとなります。


主題歌 『空腹と俺』(ザ・クロマニヨンズ)

ヒロトの爆発力のあるボーカルが、映画の幕開けにぴったりで、

聞くと本当に「腹へった!」ってなります(笑)


映画の前半はテレビシリーズの楽しさそのままなのに、

気付くと監督の美学がじわじわと前面に出てきて、

画面の色も空気も、まるで別の作品のように美しく移り変わっていきます。

そこに寄り添うのが、Kan Sano さんの『神様のメロディ』

これがまた、静かで、深くて、美しい。


内容は多く語りませんが、

映画鑑賞後、わたしはまさかの“嗚咽”でした。


監督の美意識、

男の背中、

言葉にしない強さ。


音と映像の呼吸が、胸の奥を静かに揺らしてくれる一曲です。


『神様のメロディ』、よかったら聴いてみてください。

Cの打音が、すっと心の奥に残ります。


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