(えっ?)のコーヒー

なかむら恵美

第1話


4歳の時から、愛飲者。

わたしはコーヒーが大好きだ。

一番最初に飲んだのは、その年齢の頃。夏だったから、3歳の終わりだったかも知れない。

母が飲み残したアイスコーヒーを、何となく飲んだ。

ビビッと来た。運命。(繋がっている)悟った。


以来、相思相愛関係(?)であるが、飲み方として知っているのは、普通のコーヒー、アイスコーヒー。カフェオレぐらい。

たまに缶に入った森永のコンデスミルクを入れて飲むのが、一番の贅沢であった。

両親からして、大の甘党。子供に制する事もなかったから、家族でドボドボ入れて飲みましたな。

だからウィンナ。

ブラックコーヒーの上に、泡立てた生クリーム。

ホイップクリームを、たんまりと乗せて飲む方法を知った時には、驚いた。


中学1年だ。

家庭科の授業で、たまたま耳にした。先生が仰ったのだ。

「ウィンナコーヒーが」何とかかんとか、後は覚えていない。

(ウインナコーヒー?ウインナって、あのウィンナーソーセージ?)

気になり仕方がない。

「ねぇねぇ」友達に聞いてみる。

「昨日、家庭科の時間に○○先生が言ってた<ウィンナコーヒー>。あれって油で炒めたウィンナーが、コーヒーの上に乘ってるの?油っぽくない?」

(はぁっ?)

友達の表情が、答える。

「何本ぐらいを乗せるの?長さとか大きさは、決まっている?決まっているよねぇ。それでなきゃあ、コーヒーカップからはみ出しちゃうもの。油だって垂れるし」

段々、掠れたボイスが大きくなる。

(・・・・)

憐れみすらをも、友達は表情に含む。

しかし、興奮冷めやらぬわたしは、眼中にすらない。

「飲んだ事、ある?どこで飲める?どんな味?やっぱり油っぽい?どこのウィンナが美味しいのかなぁ?」

瞬間の間があり、

「ンな訳、ないじゃん!」

ホイップクリームの事よッ!


知らないって、罪だわ。


好みと分かった瞬間、暫くは凝った。

けど、生クリームを泡立てるのが面倒臭くて、自然消滅。今ですか?

カプチーノがいいですね。

但し、ファミレスで飲むのみです。

                             

                              <了>

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(えっ?)のコーヒー なかむら恵美 @003025

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